デルミス・ガルシア(1B/3B)※リンク先はBaseball-Reference.com
1998年1月生まれ
2014年インターナショナルFA
ドミニカ共和国出身〜ヤンキース
R/R 6'3" 200lb
MLB公式チーム内ランク29位
ツール評価
Hit: 40 | Power: 55 | Run: 30 | Arm: 60 | Field: 40 | Overall: 45
(2018年10月現在)
MLB Pipelineでは、各チームのプロスペクト・オブ・ザ・イヤーを選出しています。
ニューヨーク・ヤンキースでは、野手でデルミス・ガルシア、投手でマイケル・キングを選出しています。
それについてMLB.comのBryan Hoch氏の記事がありました。特にガルシアについては二刀流の可能性について言及しており、気になったので内容を簡単にまとめてみました。(https://www.mlb.com/news/yankees-2018-prospects-of-year-garcia-king/c-297320772)以下引用、意訳を含みます。
"昨オフ、ヤンキースは大谷翔平を獲得することができなかったが、自分達で二刀流選手の育成を試みている。
弱冠20歳、プレイヤーオブザイヤーに選ばれたコーナーインフィールダー(一塁手、三塁手)であるガルシアは、その腕力の強さでマウンドにも旋風を起こすことが出来そうだ。
ヤンキースのマイナーリーグのピッチング・コーディネーター、ダニー・ボレル氏は『ヤンキース・マガジン』誌上で、『彼のファストボールの軌道や身体の使い方は、現役の投手のようだ。』と語っている。"
ガルシアは2018シーズンを1Aチャールストンで過ごし、一塁手と三塁手としてプレー。88試合で.241/.320/.444、二塁打17、三塁打2、15HR、50打点の成績を残しました。
またブルペンでは、90マイル半ばの速球と多少使えそうなカーブとチェンジアップを見せているようです(まだ登板機会はないようです)。
ガルシアは2014年のインターナショナルプロスペクト1位にランクされており、同年7月に契約金300万ドルでヤンキースに入団。なお、2014年当時のポジションはSS、各ツール評価は
Hit: 55 | Power: 65 | Run: 35 | Arm: 60 | Field: 45
となっています(MLB公式)。RunとFieldがこれだけ低いSSというのは少し珍しいと思いますが、やはりコーナーIFにコンバートとなりました。
優れたスイングスピードと強さのある打撃が持ち味ですが、今季は324打席/111三振/36四球と、選球眼は並程度、三振の多さは気になるところです。1Aでのこの結果は更に上のクラスの投手に対応出来るか、まだ未知数と言えるでしょう。
ガルシアはMLB公式においてヤンキースのチーム内プロスペクトランクで29位となっており、ETAは2021年となっています。
MLBでは、野手で複数ポジションを守ることのできるユーティリティプレイヤーが今や各チームのロースターに欠かせない存在となっています。将来は複数ポジション+リリーバーもこなせる新たなユーティリティプレイヤーが標準となっているかもしれませんね。