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2015ドラフトの3年後 〜 Andrew Benintendi

全体7位 アンドリュー・ベニンテンディ LF

(アーカンソー大~BOS)


2018主要スタッツ

(MLB 148試合)

.290/.366/.465 16HR 87RBI 21SB OPS.830

 

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(MLB.comより)


メジャーリーグの2018年シーズンはBOSの5年ぶり9回目のWS制覇という形で幕を閉じました。これでBOSはバンビーノの呪いを86年ぶりに打ち破った2004年以降、WSに出れば必ず勝つというジンクスが継続しています(04、07、13、18)。BOS対LADという巨大戦力・人気球団同士の対決となったWSですが、終始BOSの地力の強さが際立つ戦いでしたね。


さて、その今年のBOSのレギュラーとしてチャンピオンリングを手にする栄誉に与ったのが2015年の全体7位、アンドリュー・ベニンテンディ選手です。以前紹介した全体2位のアレックス・ブレグマン選手と同じく2017年には既にチームのレギュラーとしてフルシーズンをプレーしています(ご存知のとおりブレグマン選手は一足先にチャンピオンリングを手にしています)。人気球団BOSの若きスタープレイヤーの1人として、最早その活躍ぶりは説明不要の感がありますが・・・。

 

ベニンテンディ選手は2015年にBOSに入団すると、マイナーでは持ち前の攻撃センスで格の違いを見せつけ、各クラスを駆け上がります。翌2016年の8月にはAAから飛び級でメジャーの舞台へ。レギュラー定着後は主に2番バッターとしてその才能を遺憾無く発揮しています。

 

ベニンテンディ選手が入団したのと同じ頃、2013年にWS制覇した翌年から2年連続の地区最下位という悲惨な結果に終わったBOSは前DETのGM、デーブ・ドンブロウスキー氏を球団社長に迎えます。

ドンブロウスキー氏はスター選手獲得のためのFA大型契約や大規模なトレードをよく行うことで知られていますが、そのためにマイナーが焼け野原状態になることもしばしば。このときも、充実していたプロスペクト達を惜しみなく売り出して多くのスター選手を獲得しています。

そんな中で非常に高い価値のあったベニンテンディ選手は売りに出されることなく、無事に?メジャーデビューを果たして主力となっています。トレードの候補に上がる記事なども見たことが無かったように思うので、すぐにスター選手になれるという素質と才能を見抜いたのでしょうか。(とは言え、ラファエル・ディバース選手やマイケル・チャベス選手、ジェイ・グルーム投手といったトッププロスペクト達も手放していませんので、ドンブロウスキー社長の志向が少し変わったのかもしれません。)

いずれにしろ本格デビューとなった2017年にはア・リーグ新人王投票で2位になるなど(新人王はNYYアーロン・ジャッジ選手)、ここまで素晴らしい活躍を見せています。

 


ベニンテンディ選手は今シーズン、得点・二塁打・三塁打・盗塁などでリーグTOP10入りの成績を残しており、fWARでは両リーグのLF中で2位となる4.3を記録(1位はMILクリスチャン・イエリッチ選手でダントツの7.6)するなど、着実にその素質を開花させています。守備面では今シーズンDRSが両リーグ7位、UZR同5位、補殺同1位(SEAハニガー選手、CINハミルトン選手とタイ)とグリーンモンスターを背にした難しい守りでも立派な数字を残しています。過去3シーズンで42個の盗塁を記録していますが、この間の成功率は84%とこちらも優秀。最大の魅力は打撃ですが、トータルバランスに優れた選手であることがうかがえます。


BOSはファンやメディアからのプレッシャーが高いことで知られていますが、そんな環境の中この若さでこれだけの成績を残すことで、必然的にフランチャイズの顔としての期待も高まるところでしょう。人気球団であり、常にロースターにはスター選手の揃うBOSですが、今後どのような存在になっていくのか非常に楽しみな選手です。

 

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