我慢、我慢の展開でした。
阪神の先発は西投手。前回見事にやられていますが、今日も老獪という言葉が似合うナイスピッチングで打ち崩すのはかなり厳しそうに見えました。
しかし4回、2死からヒット、四球、ヒットで先制。西川選手がしぶとく繋いでくれました。
西投手とは反対に、カープ先発の床田投手は点は取られないものの内容が今ひとつ。制球はいつも通りのアバウトさでしたが、空振りをなかなか奪えません。6回には2四球が絡んで逆転を許し、降板。正直2失点で済んだのが不思議な内容でしたが、逆に言えばよく粘ったということ。そもそも床田投手は初めてのフルシーズンを戦っているのですから、これから更に苦しい場面も出てくることでしょう。場数をこなしながら、例え不調でもなんとか試合をまとめるスキルを身につけていってくれると思います。
救援したレグナルト投手は相変わらず頼りになりますね!勝ちパターンの他にここまで信頼できる投手がいるというのは実に心強い。九里投手もいい流れを作ってくれました。
西投手相手に1点ビハインド、これは苦しい・・・と誰もが思っていたに違いありません。しかし今のカープの底力は、少ないチャンスをもしっかりモノにするのです。今日は逆転するまでは4回2死からの先制と、6回2死からバティスタ選手の二塁打の場面、そして逆転した8回しかチャンスはありませんでした。それをしっかりとモノに出来たことが、勝ちへと結びつきました。
9回は素晴らしい集中力を発揮。正直、今の中崎投手の状態では1点差で最終回に臨むのは少々不安でした。そこを攻撃陣、特に上位打線が繋がりを見せて駄目押し、終わってみれば二桁得点の大差でのスコアに。
今日の勝ちで単独2位となりました。しかし4連覇・その先の日本一こそが目標である以上、順位は2位になろうと関係ありません。とは言え、今日の勝利は一昨日の大逆転以上に大きな意味を持つものだと思います。苦手とする相手投手に対し、少ないチャンスをモノにして逆転した攻撃陣。ピンチを作られながらも、粘りに粘ってチームの士気を落とさなかった投手陣。
全員がよく頑張った、いい試合でした。
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