baseballlll’s blog〜カープとMLBと釣りと。

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『空の大怪獣ラドン』(1956年)

ゴジラだけに絞れば次は『キングコング対ゴジラ』ですが、やっぱりラドンを無視しちゃいけないだろう、と言うのと時間的にも『ゴジラの逆襲』から『キングコング対ゴジラ』まで7年空くので、そこも考慮して『空の大怪獣ラドン』をチョイス。昔の映画を観るとその時代の流行りや価値観を垣間見ることが出来るのも、興味深い点ですね。

 

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東宝特撮初のカラー怪獣映画で、今作は本田&円谷コンビが復活。『逆ゴジ』では監督が小田基義さんでした。

 

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オープニングの雰囲気がなんだか怖い。

初のカラーは、きっとそれまでと違う色々な試みがなされたことでしょう。

 


舞台は阿蘇。空の大怪獣と銘打っていますが、前半はずっと地中で物語が進みます。暗い坑道の中で起こる連続不審死、そして夜のシーンが多い点はかなり怖いです。暗いシーンが多いのは、きっとカラーだからこそ出せる雰囲気を強く意識したものなのでしょう。

坑夫のお仕事、私たちからすると昔の話・・・と思っていたんですが、現在でも北海道の釧路にあるんですね、炭鉱。そこでは坑内採掘が行われており、坑夫の方々が働いています。


そして地球温暖化はすでに1950年代から話題になっていたんですね〜。60年以上を経た現在でも、いまだに有効な手立てのない問題です。

 


不審死の正体は巨大な虫。えっ、ラドンって昆虫なの!?驚き。コイツが羽化してラドンになるのか・・・と思ったら大間違いでした。それにしても気味の悪い虫です。この着ぐるみ、動いてなくてもちょっと近寄りたくないですね・・・。

 


おや?芹沢博士じゃないですか!今回は主役級ではありませんが、重要な役どころを演じています。

ん?メガロドンという巨大なトンボ??博士、それメガネウラのことなんじゃ・・・メガロドンは鮫でしょう。と思ったらこちらも大間違いでした。『メガヌロン』と言っています。オリジナル設定でした、失礼しました。こいつはラドンの雛の餌となっていたのです。

ラドン登場シーンはなかなか迫力があります。初のカラー作品に翼のある怪獣が登場するということで、きっと当時の観覧者は大興奮だったんじゃないでしょうか。大きな翼で大空を滑空するさまはとてもカッコいい。攻撃は至ってシンプルで、高速で上空を通過することによって突風と衝撃波が発生し、地上のあらゆるものを吹き飛ばしていきます。口からも何かを吐きますが、あまり出番がありません。

 

ラドンはまず佐世保を壊滅させ、福岡にも出現。新天町が!大濠公園が!岩田屋が!(笑)福岡の街が瓦礫の山となっていきます。動きが速く、空を飛ぶ怪獣ということで人間側はなす術もありません。しかもいつの間にか2匹出てきてます。

 

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そこでラドンの帰巣本能を利用して、阿蘇山にミサイルを撃ち込みまくって噴火を誘発し、それにラドンを巻き込むというぶっ飛んだ作戦が実行されます。

 

作戦は成功し、阿蘇の噴火口に沈んでゆく2匹のラドン。ちょっと悲しい雰囲気の最期・・・。

 

 

 

初のカラーに初の空飛ぶ怪獣を持ってきたところに、当時の東宝特撮の勢いを感じる作品でした。カラーでこそ表現出来ることを最大限に活かしている感じのする前半部分は非常に良く出来ており、相変わらずの迫力ある特撮もカラーになって一層凄みが増しています。ラドンの寄りのカットがあまり無いので、初の空飛ぶ怪獣は着ぐるみを含め色々な苦労があったんだろうと察します。

個人的には、冒頭にも触れていますが『空の大怪獣ラドン』というタイトルから勝手に爽快な青空の舞台をイメージしていたのに、ずっと暗い地中で陰惨な事件と巨大な虫を見せられるのが不気味で強く印象に残りました。ラドンの姿を見るまでにだいぶ時間を要しますが、そこまでの筋書きは実に面白く出来ています。

ラドンは後のゴジラシリーズにも何度も出てくるので、本作は結果的にゴジラの外伝的な扱いとなるのでしょうか。モスラに較べるとラドンのネームバリューは低いかもしれませんが、この作品は間違いなく名作!素晴らしい、100点の出来だと思いました!※ゴジラ素人の感想です。

 

(Huluでゴジラ全シリーズ配信してます。多分期間限定)


次の『モスラ』も期待しとこう!

 

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