首位巨人を3タテ!
3試合続けて、終盤での攻守の粘りが効きました。いやあ素晴らしい。
・先発投手と先頭打者
今日のカープ先発は九里投手。ここのところ最も安定している先発投手の1人であり、こと巨人戦に関しては良い結果を出すことの多い印象です。この試合でもほとんどの打者に仕事をさせず、絶好調の亀井選手以外には3安打しか許さず犠牲フライによる1失点のみ。8回を95球という素晴らしい内容でした。亀井選手だけは凄く調子が良さそうで、どの球もことごとく弾き返されましたが。
先発でいい内容が続いていることが本人にとっても大きな自信となっているのでしょう、多少のピンチを招いても全く動揺する気配が見られません。頼もしい限りですね!
そして打線では初回、先頭の西川選手がインコースを見事に捌くとキャリア初の先頭打者ホームラン!西川選手は1番に据えられてから本当に打席の内容も結果も良いですね。選球眼は相変わらずですが、それを補うリーグトップクラスのコンタクトスキルが活きています。お見事!!
・持ち味を信じろ。
その後は快調に飛ばす九里投手が同点にはされたものの、巨人打線を封じていきます。対する巨人先発・桜井投手も、先頭打者ホームランを浴びた後は時々ランナーを出しますが良い投球で、こちらもカープ打線を抑えていきます。チェンジアップを多用していましたが、これが妙にコントロールがバラついてて捉えにくそうでした。
昨日、一昨日とドラマが起こった8回ウラは打順が西川選手からという事もあり期待が高まりましたが、今日は三者凡退。結局そのまま試合は9回の攻防へ。
9回オモテ、マウンドにはフランスア投手が上がります。1アウトを取った後(ラッキーなハーフスイングアウトの判定でした)、四球・ヒット・四球で満塁のピンチ。ここで巨人の阿部選手・陽選手の代打攻勢に対してカープバッテリーは力勝負で対抗!
2人に対して、最後はいずれも158キロ、唸りを上げるような渾身のファストボールで連続三振!!
これです!!解説の金石さんも絶賛!
緒方監督が以前教えてくれました。『お前の持ち味は何だ?』と。それを思い出す、見応え満点の真っ向勝負でした。
・結果が大事。
大ピンチを切り抜けて迎えた9回ウラの攻撃。先頭の鈴木誠也選手が執念のレフト前ヒットで出塁。ここで途中出場の野間選手に打席が回ってきます。しかし、スリーバント失敗。ただでさえ出場機会が激減しているのに、少ないチャンスをモノに出来ずチームにも本人にも痛い失敗でした。立場からして結果が最重要なとき。更に出場機会が減っていくという危機感を持って欲しいですね。
結局ここでは2アウト1、2塁まで行くもサヨナラならず。ここで勝てていればリリーフを1枚消費せずに済んだ(特にしんどい時期を迎える今というタイミングで)ので、送りバント1つにしても責任は重大なのです。
・押せ押せムードが勝利を作る。
試合は延長戦へ。10回オモテは今村投手が危なげなく三者凡退。一軍復帰後はとても安定したパフォーマンスを見せています。やはり経験を積んでいる選手というのはチーム状況が安定しないときこそ頼りになる存在ですね。チームも落ち着きを取り戻した感じがします。
10回ウラ、一昨日攻略したマシソン投手が登板。田中選手→西川選手と続く打順だったので田口投手を起用すれば結果は変わったと思いますが、さすがに今日投げさせることは無理だったでしょう。こんなところで前の2試合の粘りが効いてくるとは、面白いものです。
先頭の田中選手が四球を選ぶと、もうマツダスタジアムの空気は最高潮。ここで勝つ以外あり得ない、という雰囲気であっという間にチャンスが拡がります。
そして最後は我らが四番・鈴木誠也選手!
もうこれはファンの声援が作ったチャンス、ファンの声援で作ったサヨナラ勝ちだと思いますよ、本当に。
そしてそのスタジアムの雰囲気を作り上げたのが、選手たちの頑張りとここまでの結果なのです。
まだまだシーズンは終わりません。
大ドッテン返しの始まりはここからだった、と言えるような結果を期待しています!
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