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【読書】野球好きなら絶対読むべき本!とりあえずの3選。

私はときどき読書をするのですが、中でも野球に関する書籍は結構読みます。やはり自分の好きなジャンルとなるとスラスラと読めるのですが、その分?スラスラと内容を忘れていきます。(笑)

 

この記事はある意味私の備忘録的な位置付けでもあるのですが、野球は好きだけど本なんか読まないよ、という方にも是非興味を持ってもらえたら、より野球を見たりプレーしたりするのを楽しめるのではないかと思っています。

なお、野球の技術に関する書籍は読んでいませんので紹介しません。私にはさすがにもう必要ありませんので・・・。

 

 


今回は読んだことのある人はかなりいるであろう3冊をオススメ。

 

 

采配

落合博満(ダイヤモンド社)

個人的オススメ度:★★★★★

 

野球に関する本というよりも、自己啓発の色が強い内容。とても分かりやすく読みやすい文章で書かれているのが特徴です。ボリュームも1日で充分読み終えることができる程度なので、野球は好きだけど本なんてあまり読んだ事がない!という人に是非読んでほしい一冊です。

『采配』というタイトルこそついていますが、野球における采配について論じたり、深く考察したりしている訳ではありません。私たちの日常生活や、人生にも通じるような普遍的な考え方、判断基準などを分かりやすく示してくれます。

私はなにかモヤモヤしているときや、物事への取り組みが漠然としているときなどに何度か読み返していますが、その度に落合さんのシンプルでブレない哲学にスッキリとした気持ちにさせられます。

 

 

マネー・ボール

マイケル・ルイス/訳・中山宥(早川書房)

個人的オススメ度:★★★★★

 

ビジネス書としての側面もあるベストセラー。野球に興味が無い人でも知っているほどの超有名な本ですが、出版して大分経ってからブラッド・ピット主演の映画も作られたことで更に知名度は高まりました。

2000年頃(ちょうどイチロー選手がメジャーに渡ったあたりですね)、お金がない、人気もない、スター選手を育成してもFAになると引き留められない、なのに当時激戦区だったア・リーグ西地区で何度も優勝したりプレーオフに進出する、貧乏球団オークランド・アスレチックスの強さの秘密を追ったノンフィクション小説です。

舞台は2002年。チームの顔と呼べるスタープレイヤーが3人もFAで流出してしまい、それまで地区優勝していたチームをどうにか戦力維持したい。でもオーナーが金は無いと言う。金は無いけど強いチームを作れと無茶を言われる。(笑)

その役目を任されたこの作品の主人公であり名物GM、ビリー・ビーン氏を中心にセイバーメトリクスに基づく戦略を実践した、現代野球を知るなら絶対読んでおきたい一冊。

その戦略はあまりに尖っていて、それを貫き通す、やると決めたらやり切る意志の強さも凄い。血も感情もない数字をベースに古い価値観を壊していく過程は痛快ながら、チーム編成の要素である『他球団が価値がないとする選手に新しい価値を見出す』という着眼点によって織り成される物語には、感情を揺さぶられる面も。

まだ見ていない方は、まず映画を見て、それから原作を読むとより楽しめると思います。

原作だけを読むのもいいと思いますが、反対に映画だけ見て原作を読まないのはとても勿体ないので絶対に読むことをオススメします!

 

 

ビッグデータ・ベースボール

トラヴィス・ソーチック/訳・桑田健(角川新書)

個人的オススメ度:★★★★☆

 

『マネー・ボール』から15年。貧乏球団のオークランド・アスレチックスが編み出したマネー・ボール戦略は、あっという間に球界に広まり所謂『金持ち球団』がこれを取り入れるようになりました。これによって今までスポットの当たらなかった掘り出し物件的な選手の年俸が高騰し、またも貧乏球団にとっては苦しい時代がやってきました。

この本の主役は、これまた貧乏球団ピッツバーグ・パイレーツ。パイレーツの場合は貧乏な上に長い間ずっと弱いままという、当時のアスレチックスよりも悲惨な状況でした。(ちょっと前のカープですね・・・)

『マネー・ボール』では主に攻撃力に革命を起こしていくのですが、『ビッグデータ・ベースボール』では守りに新しいやり方を取り入れ、チームを変革していきます。ぜひ、『マネー・ボール』とセットで読んでください!

 

 

 

『マネー・ボール』『ビッグデータ・ベースボール』にはいずれも多くの野球選手が登場しますが、その中でも作品を象徴する選手を1人挙げるとすれば『マネー・ボール』ではスコット・ハッテバーグ選手、『ビッグデータ・ベースボール』ではラッセル・マーティン選手でしょう。

彼らはある分野において強く光る能力を持ちながらも、それを誰にも気付かれることなく大した活躍の出来なかった選手として野球人生を終えていたかもしれません。そんな彼らの野球人生のドラマは、数値化された戦略とは対極にあることで一層引き立っており、単純に読み物としても楽しめる本となっています。

 

 

今回は有名な3冊を紹介しました。

これから他にも色々と紹介していきたいと思います。

 

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