以前にも紹介した、多才なメジャーリーガー。
大谷翔平選手をはじめとした二刀流の選手は、野手ではDHとして起用されている選手がほとんどです。
そんな中、投手としてはリリーバー、野手としては代打要員・代走要員・外野の守備固めをこなすのがシンシナティ・レッズ所属(以下CIN)のマイケル・ロレンゼン投手。投打に加えて守りにも就く『三刀流』ということになるでしょうか。
今シーズンはここまで投手として66試合に登板、74イニングを投げ防御率3.04。野手としては23打席に立ち打率.300と、どちらも好成績を残しています。
代走や守備固めなどでも起用されるため、投手と野手合わせるとここまでの141試合中、85試合に出場しているという大忙しな選手です。
そんなロレンゼン投手ですが、昨日行われたホームでのフィラデルフィア・フィリーズ(以下PHI)戦で面白い記録を打ち立てました。
この試合、ロレンゼン投手はCINが5-4とリードした7回表にリリーフとして、この試合3人目のマウンドに上がりました。
が、ここでPHIジェイ・ブルース選手に同点弾を浴びてしまいます。
すぐさまそのウラ、CINホセ・イグレシアス選手の勝ち越しソロホームランが飛び出します。
これでCINが1点リード。
ロレンゼン投手はそのまま8回表も続投。
ここはきっちり三者凡退に抑えました。
すると打席が回ってきた8回ウラ、貴重な追加点となる2ランを左中間スタンドに叩き込みます!
これが嬉しい今シーズン第1号!
勝利投手の権利を得たまま9回は守護神ライゼル・イグレシアス投手にマウンドを託すと、自らはセンターの守りに就きました。
守備機会こそ無かったものの、この回も無失点に抑えたCINが勝利。
ロレンゼン投手に勝ちがつき、これがホームランと同じく嬉しい今シーズン初勝利となりました。
(MLB公式のハイライト動画)
で、何が記録なのかと言うと、1試合で勝ち投手になり、ホームランを打ち、そして野手として守備位置に就いた、ということ。
これは1921年にあのベーブ・ルース氏が成し遂げて以来の記録だそうです。
ベーブ・ルース氏と並ぶ記録なんて、これはメジャーリーガーの中でも一生の自慢になりますね〜!
そして今日の試合では『8番・センター』で野手として今シーズン初スタメン!
3打数無安打1四球とヒットは出ませんでしたが、センターではなかなかいい動きでしっかりと守備機会をこなしました。
二刀流どころか三刀流、スーパーユーティリティどころかウルトラユーティリティなロレンゼン投手。そんな彼に次に達成して欲しいのは、
代走で出場→そのまま登板→打席に立ってホームラン→野手として守りに就く
これなら流石にメジャー初でしょう!?
リリーフ投手であり代打要員であり守備要員でもあるロレンゼン投手は、これまた代走要員でもあるのできっとチャンスが巡ってくるはず!
いつか日米野球で来日してくれて、全試合いろんなパターンで出場して観客を沸かせてくれる日を楽しみにしています(めちゃくちゃ大変でしょうけど・・・)。
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