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永川勝浩投手、引退。ありがとう、お疲れ様でした。

6日、長きに渡り主にカープのブルペンを支えた永川勝浩投手が現役引退を表明しました。

 

永川選手 引退のお知らせ:広島東洋カープ公式サイト

 

この時期は各球団のベテラン選手たちが引退を表明するニュースがポツポツと出始めます。寂しいですね。


永川投手の思い出は、特に00年代を過ごしたファンにとっては深いものがあると思います。

 

 

現在38歳の永川投手は、2002年のドラフトで自由獲得枠でカープに入団。

2003年にはルーキーながら25セーブを挙げ、新人王争いにも加わりました。


その後は故障や配置転換もありながら数シーズンを過ごし、2006年に再び守護神の座に就きます。そこから4シーズンで132セーブを挙げました。


当時のマーティ・ブラウン監督は、たとえ不調であろうとも永川投手がクローザーを務めるということに強くこだわっていました。

150km超の真っ直ぐと、強力な決め球であるフォークボールで三振を奪えるというのはやはりクローザー向きでしょう。

 

 

 

いわゆるパワーピッチャーで、高い奪三振能力を誇る永川投手。キャリア通算での奪三振率は9.34をマークしています。

特にルーキーイヤーから2008年までは全てのシーズンで投球回を上回る奪三振を記録。

巨人の坂本選手がかつてプロ入りしてから一番驚いた球に、永川投手のフォークを挙げていたことがありました。『あんなの打てるわけない』って言っていましたね。

で、実はこの坂本選手と永川投手の誕生日は同じ12月14日。どうでもいい情報ですが・・・さっき知りました。

 

クローザーに定着していた頃は投球の大半がフォークボールで、小さく鋭いフォークボールと大きく落ちるフォークボール、そして威力のある真っ直ぐを時折織り交ぜながら打者を抑えていくという、独特のスタイルでした。


ただし制球は良くないので、このフォークボールがしょっちゅう暴投になるんですよね。(笑)

ブラウン監督の得意技、『内野5人シフト』を敷いた結果、オチが永川投手の暴投でサヨナラ負け、なんていう出来事もありました。

ほぼ専属捕手としてこの大暴れする球をバシバシと止める石原選手とのコンビもまた、いいものでしたね。

 


ルーキーイヤーの映像。

 


粗削りながら躍動感があり、未完の大器という感じが強く出ていますね。

この頃はワインドアップでした。

 

 

 

2008年の映像。

 

 

強力な巨人のクリーンアップとの対戦です。

06くらいから?ノーワインドアップに変わりました。


デビュー以来、良いシーズンと悪いシーズンがほぼ交互にやってきていましたが、この年の永川投手は圧倒的で、

38セーブ5ホールド、防御率1.77、WHIP0.93

という成績でチームの躍進(黒田さん、新井さんが抜けたのに貯金まであと一歩だった!万年5位の当時のカープにとっては大躍進です!)を支えました。

確かオフには巨人の事務所に挨拶に行って(何かのイベントで)、ジャビット君と写真を撮られていましたね。

 


ちなみに私の現地観戦で永川投手に熱狂したことが印象に残っているのもこの年。

 

 

マウンドでの存在感も、まさに『守護神』でした。

 

 

その後、2009年には36セーブを挙げるもその他の数値は悪化。

特にこのシーズン以降、三振の数がイニング数を上回ることが(2015年を除いて)出来なくなります。

 

 

 

度重なる故障にも見舞われ、ノーワインドアップだった始動をセットポジションに変えたり、投球の軸をフォークからスライダーに変えたりと試行錯誤を繰り返すも、かつてのような圧倒的なパフォーマンスを見せることは少なくなりました。

 

それでも昨シーズン、一軍でまた戦力として戻ってきてくれたときは嬉しかったですね。

カープが強くなっても、永川投手は必要だったんです。

 

しかしそれも長くは続かず。

 


そして、引退表明。

 


実働15年、良いときも悪いときもカープを支えてくれた、『守護神』。

カープファンにたくさんの歓喜とハラハラドキドキを提供してくれた寡黙なエンターテイナー。

シーズンを終えたらゆっくりと休んでもらって、解説でも自著でもコラムでもいいので、クローザー時代の話をぜひ聞かせて欲しいですね。

 


長い間、お疲れ様でした。

そして本当に、ありがとうございました。

 

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