本日昼ごろ、緒方監督が退任の意向を示したとの報道がありました。
直後に会見が開かれ、『全力でやり切った』との言葉を遺して、本当に辞めることが決まってしまいました。
あっという間の出来事でした。
リーグ優勝を逃したことで、その後のポストシーズン進出を決めたとしても進退についての結論は変わらなかったのかどうかは、現時点では分かりません。
昨日、カープの今シーズンBクラスとポストシーズン進出が無くなったことが決まり、今日からもう来シーズンへの戦いが始まったことになります。
首脳陣を含めたチームの編成を見直すとすれば、着手は早いに越したことはありません。そのことを緒方監督はよく分かっており、今回のタイミングでの決断だったのでしょう。
三連覇を果たしながら戦力ダウンで臨んだ今シーズンは、苦しい中でも若手の積極起用をしたり、目先の勝利と次世代育成の狭間で苦悩は尽きなかったと思います。
盛者必衰、どんな組織もが陥るジレンマに必死で立ち向かい、日本一の夢こそ半ばで終えることとなりましたが、あんなに弱かったカープを『常勝球団』と呼んでも差し支えないくらいに強くしてくれたことには感謝の念に堪えません。
たくさん勝ちを見せてくれたのに、しばしば采配批判もしたりしてすみませんでした。
監督としての5年間の通算成績は398勝303敗14分、勝率.568で貯金は95を数えます。
私のカープファン歴で一番勝利を挙げてくれた監督、子どもの頃は走攻守三拍子揃った名選手で憧れでもありました。
そして何と言っても1986年のドラフトでカープから指名を受けて以来、18歳から50歳までユニフォームを脱ぐ事なくカープの現場に居続けてくれた、まさにカープのレジェンド。
これからは外からカープを見守って、いつかまたチームに関わってくれたら嬉しいですね。
三連覇を、たくさんの勝利を、ありがとうございました、緒方監督。
本当に長い間、お疲れ様でした。