国鉄や巨人で投手として活躍した金田正一さんが6日、亡くなられたことが報じられました。
投手としては前人未到の400勝という大記録を打ち立て、現役引退後は監督としてロッテを日本一へ導き、プロ野球名球会の設立に中心的な役割を果たすなど、その功績は日本プロ野球の歴史の中でも屈指。
投手としての通算成績は、
944登板400勝298敗 通算防御率2.34
5526.2投球回 4490奪三振 365完投など。
NPB史上1位の記録がズラリと並んでいます。
私は世代的に金田さんの現役時代も、監督時代も見たことがなく、ときどきテレビや野球誌に出演して豪快に野球論をぶつ姿しか印象にありません。
もちろん400勝という記録は偉大なものなのですが、金田さんは反対に298もの負けを記録したことを誇りとして語っていたり、『ワシのストレートは180kmは出てた』と冗談を飛ばしたり、その豪快かつユーモアにあふれた心が好きでした。
また、冗談を飛ばしつつも野球そのものについてはかなり深く考え、勉強されていることがいつもコメントの端々に感じられました。下半身を鍛えることの重要性、コンディション調整などの理論からは、ただ才能と努力だけで成功した人では無いという事がよく分かります。
金田さんは私が初めてテレビで目にしたときからお爺ちゃんでした。
いつまでも野球を愛していたお爺ちゃん、もっともっと元気で長生きすると思っていました。
もうあのお喋りが見られなくなるなんて、寂しいですね。
ご冥福をお祈りいたします。