日々、勝ったり負けたりでポジティブになったりネガティブになったりしていますが、去年、今年とカープを見てきてある程度確信していることがあります。
それは、チームの好不調こそあれど大きな流れとしてみれば、残念ながらカープは着実に弱体化していっているということ。
これは私が敗北主義者なわけでもなんでもなく、古今東西ほとんどのプロスポーツにおいてよく起こりうることです。
毎年FAで大補強を敢行できるような資金力が豊富なチームであれば、そういうこととは無縁なのかもしれません。
しかしあのニューヨーク・ヤンキースでさえも、ほんの何年か前にはチームの衰えを隠せず、次世代のコアプレイヤーを育てるために主力を一気に放出して勝てなかった時期があったのです。
FA補強をしないカープが、三連覇という偉業で消耗したあとの現在に弱体化と無縁であるならば、それはつまるところ、他球団がよほどの怠慢を働いているとしか言いようがありません。
私は物心ついたときからずっとカープを見てきましたが、あの三連覇は人生で初めて『カープは強い』と誇れる時間でした。そしてその後に必ず過渡期が訪れるとは、頭では理解し予測していましたが、心情的には信じたくない、そういうスタンスでした。だってあれだけ強かったのですから。
改めてここまでのカープを見て、成績は去年、今年のここまでと、数字の通り。
やっぱり抗えないのか、という残念な気持ちとともに、どこかでこの低迷が底を打ち、そしてまた日本一を目指して逆襲するときが訪れることを、じっくりと待っていようと思っています。
これまで何度か書いてはいますが、そこで避けて通れないのが世代交代です。
幸い、チームにはまだ勝利を知る選手が多く、カープファンが渇望している日本一を既に経験した長野選手もいます。
今日の遠藤投手は、また一段成長しました。
坂倉選手はとても悔しそうでした。
豪速球に成す術もなく軽くあしらわれた大盛選手も、これから伸びてくれるでしょう。
三連覇中に成し遂げられなかった日本一。この悲願を掴むには、三連覇したチームよりももっともっと強いチームを作らなければいけない。そのチームの主力たちは、三連覇したメンバーではなく、今の若い選手たちです。
かつてカブスのエプスタインGMは、就任時に『5年後にはチームを強くする』と約束し、チームを大改革しました。そして言葉通りに5年後、MLB最強チームとなって108年にわたる呪いを打ち破ったのは有名な話です。
私たちファンも、一喜一憂できる強いカープはもう去ってしまったことを認め、未来を見据えて応援していくのが有意義なのかもしれません。
ま、応援の仕方はファンそれぞれですし、負けて嬉しいわけはないんですけどね。
今日の負けも、将来の日本一のため、と思いたい。そういう気持ちです。
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