2002年から長きに渡りカープを支えた大ベテラン、石原慶幸選手が今シーズン限りでの引退を表明しました。
今シーズンは二軍暮らしがほとんどで、8月に一軍復帰を果たしましたが負傷。そのまま復帰を迎えることなく引退表明となりました。
石原選手といえば今ではジョンソン投手の女房役として欠かせない役割を果たしているイメージですが、今シーズンからはそのジョンソン投手も會澤選手ほか石原選手以外のキャッチャーと組んでおり、これは石原選手の引退を視野に入れた方針かな・・・と思っていたファンは多いかと思います。
結局、ジョンソン投手は調子が上がらないまま石原選手が再び組むこととはなりましたが。
私も引退はかなり現実味を帯びていて、今シーズンはある意味コーチへの移行期間なのではと感じていました。
しかし事実として引退が発表されると、とても寂しい気持ちでいっぱいです。
グラウンド上でも、またプレーの外でもチームをまとめる頼れる存在として、数字に表れる成績を遥かに超えた貢献をしてくれた石原選手。
その一方で、時折思いもよらないプレーで私達を驚かせてくれる、大変興味深いプレーヤーでもありました。
いつからか、愛と敬意をこめて『インチキ』と呼ばれるようになっていましたね。
パッと思い出してみるだけでも、飛ぶキャッチャー、砂掴み牽制、死んだふり進塁、サヨナラデッドボール、6年連続サヨナラ、サヨナラスクイズ、誕生日サヨナラ打撃妨害(での負け)・・・。
サヨナラにまつわる記録に縁のある石原さんですが、スクイズにも縁がありますね。
中でも私が好きなのは、いつぞやのホークス戦での顔面スクイズ。一瞬なにが起こったやら訳が分かりませんでしたが、何食わぬ顔で見せたド根性、感動しました。
ちなみにそのときホームインしたのが後に監督となる当時の緒方選手。
また、球界随一のフォークを操る永川投手、国内に前例がほぼ皆無のナックルボーラー・フェルナンデス投手のパートナーを務めるなど、捕球技術の高さも魅力でした。
そして私が注目したいのは、ジョンソン・石原バッテリーの日本シリーズでの強さ!
これはジョンソン投手の勝負強さ+どんな状況でもどっしりと肝が据わっている石原選手の冷静さの賜物だと思います。
WBCで突如出場機会が訪れたときでも、普段通りに仕事をこなす素敵な男が石原さんなのです。
今後は間違いなくコーチスタッフ入り、そしてゆくゆくはカープの監督候補としても期待される存在となっていくはずです。
だから今はお疲れ様でした、と思いつつも、これからまだまだよろしくお願いします。
と、いう思いでいます。
石原選手、たくさんの思い出を、ありがとうございました!
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