こんなに戸惑いを隠せないサヨナラ勝利があるだろうか。(笑)
試合は最終盤までロースコア。
阪神の先発・西投手はずっとカープが苦手としてきている投手、だったのですが、昨シーズンから少しずつそのイメージも克服されつつあります。
今日はどんなもんかな、と見ていましたが持ち味の制球はイマイチ、どころか従来の西投手のイメージからすると"全然ダメだな"という印象。
カープ打線もまずまず打てていたのですけれどもねえ・・・結局1点どまり。
この展開、ふと"ホームランが欲しい"と思いました。現状クリーンアップには左のラインドライブヒッターが3人。一発の怖さには欠けます。
そこを今日デビューしたマクブルーム選手に補ってもらえれば・・・というところなのですが、ここはまだまだこれから様子を見つつ、という段階です。そのデビュー戦、最終打席でめでたく来日初ヒットが生まれました。
チームへの合流が遅れたりと調整が難しい状況だったかと思いますが、長打力に乏しい打線の中でマクブルーム選手の活躍がまさにチームの浮沈を左右することになるでしょうから、期待していますよ。
さてそのマクブルーム選手が作った9回のチャンス。
続く會澤選手はバントの構え・・・からの、まさかまさかの単独スチール!
カープファンの度肝を抜く奇策は果たして、タイミングは完全にアウト!しかし幸運にも捕球ミスでセーフ!
状況を考えればさすがにサインだったのでしょうけれど、リスクはデカいし何より盗塁技術が・・・。。これは結果オーライだったとしか言いようがないです。
ただ考えてみれば、もともと攻撃に関しては開幕3連戦こそ上手くいったものの、冷静に戦力を見ればとても充実しているとは言えません。
そうであれば、大きなリスクを冒してでも一か八かの勝負に出てみるというのはアリなのかもしれませんね。
あの盗塁にそこまでの価値があったのかはまた別問題ですけど、終わってみればそこからは完全に”あれがあったから”的な雰囲気になってきました。
作戦は冷静とも合理的とも思えなくとも、リスクを取った超攻撃的な姿勢を見せることでチームに見えない力が宿ったような。
以降は完全にオカルト的視点から論じることとなってしまいますが、プロ野球といえど人がプレーしている以上、グラウンド上には見えない何かがあるはずと、そう思いたいですね。そう思ったほうが面白い。
つまり、あの博打が成功したことで球場は一層盛り上がり、上本選手の粘りに粘っての執念の四球を生み、そして長野選手の”幸運な”内野安打までもを呼び寄せました。
最後の結末に至るまでの一連の流れは、一か八かの勝負を成功させたチームに勝利の女神が微笑みました的な締め括りで、どうもごちそうさまでございました。
上本選手のヒーローインタビュー、『やっちゃろうや!』、これカープナイン、カープファンの気持ちを代弁していていいですね。
ガツガツガッツよりいいんじゃないですか?(笑)