今日のドラゴンズ先発はカープにとって攻略難易度MAXレベルの柳投手。
今シーズンは2試合対戦してまだ1点も取っていません。
かつて阪神の西投手を大の苦手にしていたカープの新たな難敵。タイプも似ていますし、投球術に優れている投手相手にはどうも上手くいかないですね。
初回の攻撃、絶好調の野間選手が窮屈な打撃で軽く捻られ、あっさりと三者凡退で終わってしまったところで今日も柳投手の攻略は激ムズだろうと思わず溜息がでてしまいます。
昨日や一昨日のような展開はまず期待できません。
今日の試合を勝利で終える方法はただひとつ!
どこかで一発が出るか、あるいはバントや進塁打、あわよくばエラーを絡めてとにかく1点をもぎ取り、守りでは何が何でも無失点で終える。
これしかありません。
しかし常に打ちづらいところに制球してくるし、カウント有利になったと思えば誘い球で振っちゃうし、早めに打ちに行けば絶妙にタイミングを外してハードヒットさせてくれないし・・・で、どうすりゃいいのさ状態。失投なんて全然こない。
その数少ない失投を捉えた、4回のマクブルーム選手の大飛球は行ったと思ったんですけどねー。
一方でカープ先発のアンダーソン投手も、球数を重ねながらもよく踏ん張りました。
前回の登板は、デビュー戦のパワーピッチャーぶりは何だったのかというくらいに平凡な変化球を中心とした全くつまらないピッチングでした。
今日はしっかりと真っ直ぐを高めに投げ込んで空振りを取っていて、再び彼の持ち味をしっかり発揮してくれたので安心しました。
あの高めへの威力充分な4シームと、カーブのコンビネーションはよく効いていましたね。打者にとっては速度差に加えて、目線を大きく上下に振らされるので、実に厄介だったと思います。
今のところ、難点は時折投げるスライダーのクオリティが低そう(前回登板でもイマイチに見えました)なのと、制球や球威の落ち方を見るとスタミナにやや課題ありといったあたりでしょうか。それを踏まえても、先発ローテーションの一角としてここまで素晴らしい働きぶりです。
そのアンダーソン投手は6回オモテを抑えて御役御免。前述の通り球威も落ち始め、制球も乱れ始めていたので妥当な判断だったと思います。
その代打には堂林選手。
最近は目立った活躍どころか出番もほとんど無かった男の、値千金の特大アーチ!がここで飛び出します。
その後の柳投手の冷静な投球を見てもわかるように、まさに"ここしかない!"という一発でした。
勝利へのミッションのうちの片方、"1点をもぎ取る"を達成。
あとは、9つのアウトを無失点のうちに取ってしまうだけ。
なんですが、今年のカープはここからの6アウトが鬼門・・・と思ったら、矢崎投手、森浦投手が盤石の投球であっさり無失点で片付けてしまいました。今までのアレは何だったんだ?と思わずにはいられません。
最後は栗林投手でしっかりと〆。
見事、難敵相手に勝利を収めることに成功!これで被スイープ後のスイープ達成。
こんな試合が出来るんですから、前の巨人とのカードももう少ししっかりしてくれたらと思わずにはいられませんが、まあそれは調子の波もありますし、欲張りというものでしょうかねえ。
さあ、いい流れで交流戦に臨むことになります。
スタートがホームからというのも、カープにとってはいい巡り合わせ。
選手も首脳陣も、とにかく苦手意識にビビることなく思いっきり暴れ回って欲しいです。
今シーズンは対戦カード別の勝敗が偏ってますが、この際交流戦もいい方に偏らせてしまえばいいのです。先発陣はパ・リーグ勢にも全く引けをとらないのですから、常にいい勝負には持ち込めると思うんですよ。
期待していますよ。