まさに『完敗』、これが力の差。
昨日書いた何の根拠も無い希望的観測にまみれた記事、一夜にして恥ずかしくなりました。(笑)
一見、途中までは接戦に感じられる試合展開。
しかし、実際には重要なポイントでことごとく力の差を思い知らされる場面ばかりでした。
まずは初回オモテ、盗塁を刺せないという弱点を早速突かれるなどいきなりの失点。まあ仕方ないでしょう。本当は何としても抑えて欲しかったですが。
そのウラ、好調の野間選手がヒットで出塁しながら無得点。ここで最低でも同点に追いついていれば、その後の展開は全く違っていたと思います。
床田投手は2回以降テンポ良く抑えますが、カープ打線も石川投手相手に手も足も出ません。
そうしているうちに5回に追加点を"与えて"しまいました。ここはカープのチームとしての弱点を象徴しているようなシーンでした。
確かに8番の松川選手は打率1割台で、ここで抑えれば次のイニングは9番投手からという、カープバッテリーにとっては8番で勝負したい誘惑にかられる場面ではあります。1点ビハインドという状況なので尚更でしょう。
しかし決め球で全然決められなかったこと、後に石川投手が打てる気配ゼロといっていいほどの打席内容であったことを考えると、思いっきり結果論にはなるんですけれども勝負する必要があったのか?と。
しかし繰り返しますが1点ビハインドの状況で、かつカープ打線がこの後果たして得点できるのかというくらいに全然打てていませんでしたから、こういうときこそギャンブルに出たい誘惑に負けてしまうものです。この失点に至る伏線は、初回の攻防から既にあったと言えます。
以降はリードしたことで積極的に攻勢を仕掛け、効果的に得点を重ねるロッテに対して攻守ともほぼ何もできないカープという、まさに交流戦でよく見てきた展開。
結局何もできないまま試合終了となりました。
随分とあっさりとした零封劇。
確かに、石川投手のピッチングは左右の揺さぶり、絶妙なタイミングの外し方など文句のつけようが無かったと思います。
また、新人ながら松川選手の配球も素晴らしいというか、石川投手はほとんど要求どおりに投げていて抑えられましたので、ルーキーにプロの厳しさを教え込まれたという形になりました。
しかしですね・・・カープはつい2日前に、中日の柳投手を相手に同じような感じで抑え込まれているわけです。
しかも柳投手とは3度も対峙しながら、まともに打てていない。
また、2カード前の対巨人3連戦では打線が湿りがちで、大丈夫かと心配し始めると突如打ちまくるという、調子の波の大きさも気になるところでした。
結局のところ、こういう展開で長打や四球を期待できるのがマクブルーム選手くらいしかおらず、打線として『繋がる日か、繋がらない日か』的な雑な攻撃しか出来ていないというのが事実です。
二軍では羽月選手が非常に高い出塁率を残していますが、こういうプレーヤーや、あるいは二軍落ちしてしまいましたが末包選手のようなパワーヒッターがいれば、こんな展開での攻撃にアクセントをつけられそうな気もしますが。どうかな?
カープの試合を見終えた後、各試合面白そうな展開だったので甲子園→横浜スタジアム→バンテリンドーム→神宮、とハシゴして見ていました。いい具合に順番に試合が終わっていったのですが、どの球場も最後まで息を呑む熱戦。カープだけ完全に蚊帳の外で、負けの悔しさとはまた別の、寂しい気持ちになりました。
こりゃなんとも情けない・・・何が情けないって、『今年もやっぱりダメなのか』と溜息の出る内容の試合を初っ端から見せられてしまったこと。
それだけ初戦というのは大事だったはずなのですが、ベンチワークを含めて果たしてそれに足りる準備は出来ていたのやら。
明日以降も、先発はそれなりに仕事を果たしながらも打線が繋がるかどうかという受け身の姿勢で臨むのでしょうか。心配です。