今日も阪神は西投手を早めにスイッチ。
前回の西投手との対戦でも同じように早めの継投がなされ、このときは結果的に早めの継投がカープに幸運をもたらしました(今日の継投判断は前回より更に早かった)。
とは言ってもそれは私は結果論だと思っていて、あの継投判断は阪神にとって勝つための最良の選択を採ったにすぎないと当時も考えていました。
この回までに、この展開になったら、勝つためには『こうする』。
阪神は投手力が強みであり、それを活かすためにどうするか、チームとしてはっきりと意思を共有できているように思います。
結果、思い通りに勝利した。これこそ勝利にふさわしい。
一方でカープはどうか?
チームとしての強み、弱みは何であるかをきちんとチーム全体で把握しているのか。
長所を活かして勝利するために、短所を補って敗北を遠ざけるために、どういう方策や戦術、ビジョンを持っているか。
私の個人的な考えでは、監督の采配というか、勝負どころでの機転を効かせたひらめきが勝利を呼び込むなどとは全く信じていません。
もっと根底にある、チーム編成や包括的な強化方針、シーズン戦略からひとつひとつを戦術に落とし込んで勝っていくのではないか。
勝てなければ(あるいはチームの強化が進捗しなければ)それは采配がいちいちどうのこうのではなく、編成や方針、基本的な戦い方が間違っているのだと思います。
勝ちたければ、勝てる戦力は揃っているか?
選手の実力を過大評価・過小評価していないか?
戦い方の基礎となる方針は戦力との齟齬が生じていないか?
ひとつの試合を勝利するためのロードマップは選手とベンチで意思共有できているか?
たとえ今勝てなくともチームの将来への投資はしているか?
結局のところ、試合を見て感じられるのは意思の薄さ、漫然とした様子。
現在のカープが連敗しているから、ではありません。
今年ダメなら、来年はどう転んだって壊滅的な様子しか見えません。
それでも一度チームをゼロからやり直す勇気のある人がチームの指揮を執ってくれるなら、それがいいんですけどね。
どうなるんだろう、応援している側としてもぼんやりとしてしまいます。
ロハスJr.選手のホームランはかっこよかったな。