窮地にこそ、チームの本当の力が問われる。
正念場となる時期に、新型コロナによる選手の大量離脱に見舞われてしまったカープ。
前のカードで痛い負け越しを喫したところでのこのemergencyは、私たちファンの心を折るに充分なインパクトを与えました。
おまけに指揮官まで離脱とは、試合に臨む選手たちの動揺も大きかったでしょう。
そんな中で、奮い立った男たち。頼もしいです。
最近は出番も少なくなっていた中で1番に抜擢された堂林選手。
この試合をクラシックスタイルで臨んだ彼の振る舞いに、私はこれまでとは違う『チームリーダー』としての姿を垣間見たような心持ちがしました。
そしてスタジアムを覆ったファンの不安な気持ちを、攻撃の始まりの一球で、一振りで、吹き飛ばして見せました。
これぞチームリーダーの、責任ある仕事と呼べるものではないでしょうか。
故障で、コロナで、立て続けに離脱者の出た今のカープを支えられるのは俺しかいない。俺がこのチームを戦う集団にまとめるんだ。
そう思って今日の試合に臨んだのかは知りません。でも、そうであったらとても嬉しいから、そうであって欲しいじゃないですか。
今まで、堂林選手に対しては単純に数値としての成績のことばかり期待してきました。
でも、もしかしたら彼には、チームリーダーとして相応しい素養が備わっているのかもしれない。
苦しい場面で頼りになる彼のフォア・ザ・チームの精神こそ、皆が見習うべきリーダーの振る舞いです。
チームを新しい局面へと導く存在になってくれるのではないかという期待を持って、明日以降も応援します。
そして守りでは森下投手。
2試合連続完封と文句なしの仕事ぶり。
彼にもやはり、チームを支える存在としての責任感、役割を果たすという覚悟を垣間見ました。
これで二桁勝利を達成しましたが、こんなものでは当然終わらない器です。次は更に凄い投球で私たちを感動させてくれるでしょう。
そしてもう1人、今日のラッキーボーイ矢野選手。
緊急事態で出番が回ってきたところに、プロ初ホームラン(人生二度目だそうで・・・)を打ってしまうところが面白い。
ただ、運を掴むのもまた実力のうち。
これで他の緊急昇格組が『自分も出ればこのくらい・・・!!』と闘志を滾らせているはず。
こういう出来事こそがチームの実力の底上げにも繋がるのです。
結果だけでなく、その経緯や内容も含めて素晴らしい試合でした。
一方で、過去にないほどのピンチの最中なのが新型コロナ禍。
今一度、感染対策の基本に立ち返りましょう。
『マスク着用・ワクチン接種・三密回避』。
打倒、新型コロナ!!
そういえば数日更新サボってました・・・試合は見てたのですが。この暑さで完全にバテて、体力ゲージがゼロになっていました。
皆様もコロナだけでなく、酷暑にも細心の注意を払ってお過ごしいただきますよう・・・。