巨人絶対有利の状況だとばかり思っていたら、まさかの戸郷投手・菅野投手で2つ星を落とすという出来事でまたまたまた徳俵で生き残ったカープ。
かと思えば、阪神がヤクルト相手に連勝したことで、やっぱりいよいよ終わりが目の前に迫ってきました。
ここからは最低でも3連勝した上で、あとは天佑を待つばかり、という状況。
対戦するヤクルトは最早完全に消化試合であり、阪神同様にカープも連勝することが求められます。
出だしは上々でした。今シーズンは様々な場面でチームに喝を入れる活躍をしてくれている上本選手が本拠地でのキャリア初ホームラン。
3回にも2点を加え、主導権は早くもカープ・・・という感じでしたが。
先発の森下投手がイマイチな内容で、6回持たずに降板。この時点で3点差というのは微妙なところでした。
そもそも、今シーズンのカープはクローザー以外のリリーフが最大の弱点のひとつ。9回はいいとして、そこまでの残り3イニング余りを2点までで乗り切るのは難しいといえるでしょう。
案の定、といいますか・・・リリーフ陣の実力からすると、これもやむを得ないのです。そのようなチーム作りをしていない、カープの勝ち方に持ち込めていない時点で勝ちは遠ざかっていきます。
この大詰めの状況においても、脆弱な部分をカバーするべく信頼できる投手に負担をかけるという手法を採ることはありませんでした。
一方で攻撃においては、いつもの送りバント多用が全く結果に繋がらず。リスクを採るにしても思い切りの足りなさが目立ちます。
全体を通して見えてきたのは、『ここで負けたらもう終わりなんだ、なんとしても今日を勝たないとダメなんだ』という切迫感の大いなる欠如。
『明日もまた試合はあるし、無理はやめとこうね』という、のんびりとした雰囲気。
この様子だと、最終戦でまだCSの可能性を残していたとしても『また来年もあるから』という余裕が見られるかもしれません。
ああ、だから前回は25年もかかったのか・・・。
しかし残念ですが、これも実力。小手先だけではひっくり返せない差が、歴然としてあるのです。