さすがはサイ・ヤング賞投手でした。
バウアー投手は確かに野球界随一の奇人変人ではありますが、超一流の頭脳派でもあります。
立ち上がりはいろいろな方向を手探りで確かめつつ、ここかな?というところを見つけ出して結果に繋げる組み立てはお見事としか言いようがありません。
硬軟織り混ぜ、冷静さを失わない秩序立ったピッチングは敵味方問わずお手本となったことでしょう。
一方それを受けてたったカープは、『サイ・ヤング賞投手から打ちたい、負けたくない』という思いがこもったプレーぶりが序盤から中盤にかけて随所に見られました。
こういうところもまた、世界レベルの選手がNPBでプレーすることのポジティブな側面なのだと思います。
さて、そうは言っても今日は悔いの残る敗戦ではありました。
昨日から疑問だったこと。
巨人戦の最後で打順の解が見えてきた感じがありました。
それが昨日はなぜか2番に野間選手が戻ってきて、なんと今日は1番に据えられているではありませんか。
私個人の勝手な考えですが、1番打者はチームトップクラスの打者であるべきです。チームが勝つために得点を重ねる上で、打順は原則的に早い方から重要というのは合理的な考えでしょう。
たとえ今日は菊池選手の休養日だったとしても、この組み立てはどうなのだろうと思わずにはいられませんでした。
人がいないから、がむしゃら、ではなく破れかぶれ、的なものでしょうか。よくわかりません。
一方で明るい話題となったのは韮澤選手の攻守に渡る活躍でしたね!
常にアグレッシブな様子がうかがえて、どうも勢いに欠けるチームのいいアクセントになっています。
ただ、7回オモテの攻撃での走塁はダメでしょう。
2アウトなのに、堂林選手のあの当たりでなぜか三塁に滑り込んでいた・・・明らかにアウトカウントが頭に入っておらず、ハーフウェイにでもいたのでしょう。普通なら間違いなく1点です。展開的に目立ちませんでしたが、あれが1点差や同点だったりしたら大失態ですよ。そうでなくともダメなんですけど。
気持ちが昂っているのは大いに結構なことですが、基本的なことを蔑ろにしてはレギュラー争いなど出来ません。もう二度と起こさないようにしてほしいものです・・・しかし、今日のプレーは立派だった!!
結果を出したのだから、明日も是非スタメンで見たいですね。
明日は森下投手が復帰。
ここまで投手陣は実に上手くいっています。
これで更に厚みを増して、投手力で勝っていくチームを確立していけば面白いかもしれません。
野手のメンバーも思い切って守備力重視で。
どうでしょう?