試合をひっくり返された8回ウラ。
勝つために先手を打つか、我慢するか。
ベンチワークの妙が見えたようなイニングでした。
先発の九里投手は、7回を終えた時点で被安打6、3失点。
球数はまだ90に満たなかったところから、確かに8回もマウンドに上がるというのは一般論からしても、これまでの新井カープの方針に鑑みても、あるいは九里投手の力量を考えても妥当だったのかもしれません。
ただ、相手は連敗中といえど強力DeNA打線。
ひとたび乗り始めるとたちまち大量失点を喰らうというのはカープファンが何度も経験してきたことです。
そして、8回はちょうど打線4巡目を迎えるタイミング。
打順を考えると、1番からという最高の巡り。
振ればヒットで無敵状態の宮﨑選手に、ランナーを出せば今日最初の打席でホームランを喫している牧選手にも回ってくる。
もう一つの要素として、直前の7回ウラは1失点、さらに続くピンチを抑えたという経過もあります。
これらから(もちろん結果論ではありますが)、8回に九里投手を続投させたとして、少なくとも先頭のランナーを出した時点、あるいは次の犠打でランナーが二進し宮﨑選手を迎えた時点で、継投に入るのがベターだったように思われるのです。私には。
当然ながら結果は変わらないか、更に悪かった可能性だってありますが。それでも勝ちにいくならあそこで継投なのでは・・・。
デビッドソン選手のエラーに関しては、あってはいけないタイミングで起こってしまったのは残念ですが仕方ありません。
これまで安定したグラブ捌きにスローイングを見せていて、今のところは少なくとも守備固めが必要な選手ということもなく、守備指標も優秀です。
むしろ打撃の方でもっと貢献を見せてほしいのですが・・・打席での配球の読みが後手に回っていて球を追いかけているように見えます。
今日は残念な負け方でした。
しかしベイスターズ相手に負ける時の典型的なパターンでもあります。
振り返れば昨日はそうならなくてよかった、とも言えそうな気がしますね。
攻撃力は明らかに向こうが上。ですが今シーズン好調なブルペン陣で対抗すれば、今日のような展開でもなんとか逃げ切っていけるはず。
決して強いチームとは言えない今のカープで上位を争うためには、戦術をパターン化せず、勝利のチャンスは逃さない。そんな臨機応変な戦い方が必要なのでしょうね。
難しいなあ〜。