先日、知り合いにリールの修理を頼まれて請け負ったところ、お礼?にと、ナンバーナインの泰八郎謹製コラボの眼鏡をもらいました。某サイトにて安く落札したものの、似合わないしなんかチープだから要らない・・・とのことでした。
私としては、こんなものを!?という嬉しい気持ちはありましたが、手にしてみると確かにちゃちだなあ・・・と思いました。
実は私は10年以上前に泰八郎謹製の眼鏡を買ったことがあり、まだ手元にあったので比較して見てみました。
上が私の所有しているT-114というモデル。今では生産されていないようです。
下が今回譲り受けたもの。ナンバーナインとのコラボものです。
いわゆるウェリントンって言うんですかね。形自体は好きです。目じり側の上部にはナンバーナインではお馴染みのハート涙モチーフが。
ケース、クロス、ハート涙のパーツの取り換え用品まで揃っています。
『泰八郎謹製』『手造』『NUMBER(N)INE』『(解読不能・・・)』の刻印。
まあ同じような感じです。
しかし、折りたたむときの音とか、質感というか、そのあたりは明らかに違うんですよね~・・・。
ここまでの写真では違いが判らないのですが、大事なのはここからなんですね~。
金子眼鏡のHP内『職人シリーズ』の泰八郎謹製の紹介欄にこんな記述があります。
(前略)現在にいたるまで約50年、セルロイド一筋である。その手から生み出される泰八郎謹製は「ノー芯」という伝統的な製法を用い、一本一本丹念に手磨きすることによってとても温かみのある、柔らかい質感に仕上がっている。
この『ノー芯』つまり金属の芯が入っていないというのがキモです。
そしてそれは眼鏡を折り畳めば一目瞭然!!
見つけたぞ、お前は偽物だな!!!
果たしてこの偽物がいつ頃出回っていたものなのかは不明ですが、ナンバーナインの商品は偽物が今でも某オークションサイトや某フリマサイトに出品されているのを見かけますね(特にエンブレムシリーズやグランジデニム)。
これはコラボものということで、泰八郎謹製の眼鏡(コラボでない)に偽物が存在するかは判りません。しかし判別するのは上記の通り簡単なので、中古品等を買うときには注意すべき点かと思います。
というわけで、偽物を再度流通させるわけにはいかないので知り合いには申し訳ないですがゴミ箱行きですかね・・・。レンズ入れて使用することも出来なくはないですが、ちょっと安っぽすぎて・・・。
しかし眼鏡をずっと眺めていると買い足したくなってきました。高いけど、やっぱりかっこいいですね~。