こんなに気持ちのいい得点シーンもなかなか無い!
踏ん張った両先発。
カープ・野村投手、巨人・メルセデス投手の先発となったこの試合。6回くらいまでに互いに3〜4点ほど取って終盤勝負になるかな、という風に考えていました。
初回からカープは本塁アウト、巨人はラッキーなヒットで1点先制と、やはりある程度の点が入りそうな展開。
ところが、ここからなかなか得点シーンが見られません。4回表には松山選手が同点ソロを放ちましたが、6回を終えて結局スコアは1-1。野村投手、メルセデス投手ともに慎重さが目立つ投球で我慢比べのような試合となりました。
勝負どころはやって来る。
メルセデス投手は、球数が80球を超えると被打率が急上昇するというデータがあります。早速その通りの結果となるメヒア選手の二塁打。今日のメヒア選手は猛打賞を記録しましたが、内に入ってくる球の多いメルセデス投手に対しての相性はとても良さそうです。
続く田中選手は送りバントを試みますが、小フライに。が、これが投手と捕手の間に上がって小林選手が落球、結果オーライ?のノーアウト1、2塁。
ここで代打・磯村選手の当初の作戦は送りバントでした。制球の定まらないメルセデス投手に対し、カウント3-0となりましたが、そこからバントを試みてファウル。『???』となったであろう私たち観戦者と巨人に対し、次の球でカープベンチが繰り出したのは・・・バスターエンドランというシーズンで滅多に見る事の出来ない奇策!
これがバッチリはまって勝ち越し。磯村選手、エンドラン時のお手本のような打撃お見事でした。
こういう奇策って、成功すると見ている方も感情の昂りも違いますよね。(笑)
西川選手のバントヒットで再び満塁とすると、菊池選手と鈴木誠也選手のタイムリーでこの回4点。終盤でのこの点は実に大きい。
そのウラには昨日悔しい思いをした遠藤投手が登板。
早速ゲレーロ選手との対戦となりましたが、ファストボールで押し込んで見事にリベンジを果たします。そのまま三者凡退に抑え、試合の主導権を完全にカープが握る展開としました。
今日の試合の勝負どころは、間違いなくこの7回オモテ・ウラの攻防でしたね!
勝負の夏場、好スタート。
その後は1点を取られるものの、9回に坂倉選手の3ラン、プロ初ホームランが飛び出してダメ押し。後半戦、終盤の得点力は本当に心強いですね。
これでカード2勝1敗と勝ち越し。首位を走る巨人は53勝、カープは50勝。背中が見えてきました。そしてここから巨人は2位・DeNAとの3連戦。ヤマ場が続く中で連敗して大きなプレッシャーを抱えた状態での直接対決となりました。
しかしプレッシャーがかかるのはDeNAに対しても言えることで、カープとしては所謂『高みの見物』という状況とする事が出来た、その意味でも昨日今日の連勝という結果は理想的です。
カープは明日からマツダに戻って阪神との3連戦。ここのところ安定感に欠ける大瀬良投手ですが、明日こそはしっかりと修正していい結果を出してくれるでしょう。明日は今シーズン100試合目、ここからは『勝負の夏場』。一戦一戦、厳しくとも結果を追い求めて勝て!!カープ!!!