2015年にドラフト指名を受けて各球団とのサインをした選手は、3年後である現在既に結構な数がメジャーデビューを果たしています。というわけで、上位指名者を中心にまとめてみました。
まずは全体1位からです。
全体1位 ダンズビー・スワンソン SS
(ヴァンダービルト大~ARI~ATL)
この年の全体1位であるスワンソンは、なんと指名されたダイヤモンドバックスとの契約後半年足らず、その年のうちにブレーブスへとトレードされました。全体1位がその年のうちにトレードされるのは前代未聞のことでした。
翌シーズンの8月に早速メジャー昇格を果たし、38試合の出場でしたが好成績を収め、2017年からは2年連続でほぼフルシーズンをメジャーでプレーしています。
打撃においては、過去2シーズンは
17が.232/.312/.324でOPS.636、
18は.238/.304/.395でOPS.699
というものでした。
今シーズンは序盤に好調だったものの、結果的にはそれほど目を惹く成績とは言えないものとなっています。HRが6→14、SBが3→10に増加してOPSが微増と、昨年からの上積みが出来ており来季も着実な成績向上を期待したいところです。
なおfWARは17が-0.3、18が1.9となっています。これは守備指標が向上したことに伴うものです。
FangraphsによるDRSが17シーズンの-7から18シーズンは+10へ、UZRが同-2.7から5.3へ大きく改善しました。
リーダーシップを持ち合わせ、ロースターの顔ぶれに若い選手が非常に多いブレーブスの中で、近い将来の中心選手として期待されているであろうスワンソン。
2010年代のドラフト全体1位は10がブライス・ハーパー、11がゲリット・コール、12がカルロス・コレアと物凄い面子が並ぶ中で、以降の3年は13のマーク・アペルが引退、14のブレイディ・エイケンが契約に至らず翌年に全体17位で入団するも現在はAで苦戦中。2位で実質の最上位となったタイラー・コレックは更に厳しい状況です。そんな中でスワンソンには全体1位のポテンシャルを証明し、そろそろ勝負の年となるブレーブスを牽引する存在となることをファンも期待しているでしょう。
今まであまり意識して見ていませんでしたが、こんなにルックスが良かったなんて・・・これは球団としても是非ともチームの顔になってもらわねば、という思いもあるでしょうね。