プレミア12が開幕しました。
わが侍ジャパンはオープニングラウンドの初戦・対ベネズエラ、第2戦・対プエルトリコをいずれも勝利し、試合内容はイマイチではありますが結果は快調な滑り出しを見せています。
特にカープの選手3人が勝利に直接結びつくプレーを見せていて、嬉しい限りですね!
(プレミア12公式サイトより)
さて、そんな中で各国のメンバーはどんなもんだろうか?とチェックしてみたのですが、公式サイトやスポナビでは選手の名前とポジション、年齢、身長体重くらいしか分からず、どこのリーグのどのチームに所属しているかなど、個人的に見たい情報が載っていません。
何となくわかるのは、各国とも自国リーグの選手中心の編成を組んでいるということです。つまり中南米やアジアの国々のメンバーは、失礼ながら大半が知らない選手ばかり。
しかしアメリカ代表だけは違います。マイナーリーグの選手を中心に編成しているので、知っている選手やプロスペクトと呼ばれる期待の若手もいます。
ですが、あまり知らない選手も思いのほか多い。
ということで、今回のプレミア12アメリカ代表はどんな顔ぶれとなっているのか、完全に自分のためにまとめてみました。
(読み表記に他サイトや過去記事とバラつきがあるのはご容赦ください。)
プロスペクトの場合、ランキングはMLB公式のものを記載。ツール評価は20-80スケールで、20が最低、80が最高です。
まずは全員が名前は知っている選手だった外野手編です。
外野手登録選手(4名)
マーク・ペイトン
4(OF)27歳 左投左打
オークランド・アスレチックス(AAA)
2010年ツインズ31巡目指名、入団せず
2013年インディアンス16巡目指名、入団せず
2014年ヤンキース7巡目(全体212位)指名で入団
今シーズン打撃成績(AAA)
118試合 .334/.400/.653 30HR 97打点 7盗塁 OPS1.053
2018年シーズンまではヤンキース傘下に所属していましたが、メジャーデビューを果たすことなくオフにルール5ドラフトでアスレチックスへ。
それまでシーズンでのホームランがひと桁台続きだったのが、2019年シーズンは30ホームランと突如爆発。
超打高のPCLではあるのでだいぶ割り引いて考える必要はありますが、これだけ打てば第四の外野手として9月にメジャーのロースターに滑り込める可能性も出てきますし、トレードの駒としても使えるかもしれません。ルール5ドラフトっていい制度ですよね。
しかしながら最後までポストシーズンを争っていたアスレチックスにあって、ペイトン選手は2019年シーズンもメジャーの舞台へと上がることは出来ませんでした。
Payton homers on four-hit day for SWB
この動画は1年前のもの。既にプロスペクトと呼べる年齢ではなくなっており、最近のプレー動画はほとんど見当たりません。年齢と共に注目度がどんどん下がっていく厳しさを感じます。
オープニングラウンドではここまで途中出場を含む全3試合に出場。
ドミニカ共和国との第3戦では先頭打者ホームランを放つなど、6打数2安打の成績です。
外野では全ポジションをこなせますが、主に務めるのは両コーナー。高い攻撃力がなければメジャー昇格を掴むことのできないポジションです。年齢も間もなく28歳とそろそろ後がありません。今回のプレミア12は来シーズンの仕事探しのためのアピールの場として、大いに活躍したいところです。
ドリュー・ウォータース
11(OF)20歳 右投両打
アトランタ・ブレーブス(AAA)
2017年ブレーブス2巡目(全体41位)指名で入団
MLB公式TOP100プロスペクトランク23位、チーム内プロスペクトランク2位
MLB.comによるツール評価
Hit: 55 | Power: 45 | Run: 60 | Arm: 60 | Field: 60 | Overall: 55
今シーズン打撃成績(AAA,AA通算)
134試合 .309/.360/.459 7HR 52打点 16盗塁 OPS.819
今回のアメリカ代表でも最注目のひとり。
まだ20歳ながら今シーズンはAAAまで昇格。
両打ちのヒットツールと恵まれたスピード、それを存分に活かした守備と強肩も魅力の逸材です。
Waters is Pipeline's #86 prospect with plus speed
今年の2月、シーズン開幕前はTOP100の86位にランクインしていましたが、ものすごいジャンプアップです。
ブレーブスの外野には、日米野球にも出場し、今シーズン素晴らしい成績を残したアクーニャJr.選手がいます。
さらにプロスペクトのチーム内1位・全体11位であるクリスティアン・パシェ選手がおり、こちらはオールスター級のポテンシャル、ゴールドグラブ級のセンター守備という期待の星。
近い将来はセンターにパシェ選手、両翼をアクーニャJr.選手とこのウォータース選手が務め、若きコアプレイヤーとしてブレーブスを盛り上げてくれることでしょう。
ジョー・アデル
22(OF)20歳 右投右打
ロサンゼルス・エンゼルス(AAA)
2017年エンゼルス1巡目(全体10位)指名で入団
MLB公式TOP100プロスペクトランク5位、チーム内プロスペクトランク1位
MLB.comによるツール評価
Hit: 55 | Power: 60 | Run: 65 | Arm: 60 | Field: 60 | Overall: 65
今シーズン打撃成績(AAA,AA,A+通算)
76試合 .289/.359/.475 10HR 36打点 7盗塁 OPS.834
アメリカ代表の中では間違いなく注目度ナンバーワンのスーパースター候補。
Jo Adell is Angels' top prospect, 14th in the game
打撃、スピード、守備、肩いずれもハイレベルな5ツールプレイヤーですが、特に広角に打てて率も残し、長打も打てるバッティング、高い選球眼、スピードが魅力の攻撃型選手です。
今シーズン開幕前はTOP100の14位でしたが、さらにランクアップ。
このときの記事のコメントが短すぎますね。(笑)
まさか100位まで全部やるとは自分でも思っていなかったので、最初の方はさらりと触れている程度のコメントです。
アデル選手は久々にエンゼルスから出てきたトッププロスペクトですが、チームにはメジャーNo.1のスタープレイヤー、マイク・トラウト選手がいます。来シーズンにはデビューとなりそうですが、偉大なる先輩に並び称される存在となれるでしょうか。
大谷翔平選手との共演も楽しみですが、いろいろと編成に問題の多かったエンゼルスがマドン監督を据えた来シーズンからどのように変わるのか、このアデル選手を含めて注目度は高いです。
ブレント・ルーカー
35(OF)25歳 右投右打
ミネソタ・ツインズ(AAA)
2016年ツインズ38巡目指名、入団せず
2017年ツインズ1巡目戦力均衡ラウンド(全体35位)指名で入団
MLB公式チーム内プロスペクトランク8位
MLB.comによるツール評価
Hit: 50 | Power: 60 | Run: 50 | Arm: 50 | Field: 40 | Overall: 50
今シーズン打撃成績(AAA,Rk通算)
67試合 .282/.399/.535 14HR 47打点 2盗塁 OPS.928
力強いスイングからの長打が魅力の、しかしながら三振も多いパワーヒッター。
Lookouts' Rooker rips solo homer
オープニングラウンド初戦、対オランダではペイトン選手の代打として登場すると二塁打を放ち、第2打席ではホームランと自慢のパワーを早速見せつけました。
ちなみに2017年のドラフト1巡目戦力均衡ラウンド、全体35位で指名されましたが、このときのツインズ1巡目指名は全体1位のロイス・ルイス選手でした。
スピード型のルイス選手、パワー型のルーカー選手という上位2名。ルイス選手は全体1位としてはちょっと小粒かな?と思いましたが、現在チーム内ランク1位、TOP100では9位と高評価です。
ルーカー選手は年齢的にも来シーズンのメジャー昇格は絶対に掴みたいところですが、強打者揃いのツインズのロースターに割って入れるでしょうか。打撃以外ではスピードに欠け、守備も良くありませんのでとにかく打って結果を残すしかありません。
シーズン中のトレードの駒としても使ってもらえるように、プレミア12ではしっかりとアピールをしておきたいところでしょう。
外野手登録は以上4名でした。
野手はまだいいんですが、投手はたくさんいる上に知らない選手の割合が多くて苦労しそう・・・。