前回の記事の続きです。
今回は6位から10位の選手たち。やっぱりプロスペクト追うのは面白い!!
(※各種成績は8/19現在のもの)
6位
ニック・センゼル(CIN) 3B/2B/OF
MLB/24歳/2016年2位
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 65 | Power: 55 | Run: 60 | Arm: 60 | Field: 60 | Overall: 65
(今季主要スタッツ)
86試合.268/.325/.445 10HR 38RBI 10SB OPS.770
5月4日のSF戦でデビューすると、翌5日の試合、第2打席で早速メジャー初ホームラン・・・かと思ったら、名手ピラー選手にホームランキャッチをされてしまうというキツい洗礼を浴びます。しかし第3打席ではお返しとばかりに右中間へ正真正銘のオーバーフェンス。仕切り直しのメジャー初ホームランを放ちました。打順は相手先発に合わせて1番と5、6番あたりを行ったり来たりしています。
入団当初は3Bでしたが、その後は2Bを守ることも増え、結局メジャー昇格後はCFに定着しました。守備指標は良くはないものの特別悪くもない、といったところです。デビューイヤーとしては、走攻守まずまず順調といったところではないでしょうか。再建途上にあるCINにおいて、これからチームのコアとなれるか注目の選手です。
7位
フォレスト・ウィットリー(HOU) RHP
17位(↓)AA/21歳/2016年17位
(今季開幕前のツール評価)
Fastball: 70| Curveball: 60 | Slider: 60 | Changeup: 65 | Control: 50 | Overall: 65
(最新のツール評価)
Fastball: 70 | Curveball: 60 | Slider: 60 | Changeup: 65 | Control: 50 | Overall: 60
(今季主要スタッツ※Rk~AAA)
15試合(うち先発12試合) 47.1回 ERA9.13 SO66 BB35 WHIP1.80
今シーズンはAAAからスタートしますが、8試合に登板して防御率12点台とまともに結果を残せないでいると肩の故障で離脱。7月に復帰し、Rkから現在はAAへと戻っています。
(STでの投球。)
威力のあるファストボールとハイレベルな変化球を武器に相変わらずの三振の山を築いていますが、今シーズンは四球の数が激増。故障による影響かどうかは分かりませんが心配です。エースポテンシャルを持つ最高クラスの逸材で、トレード期限前に放出されるとの予測もありましたが結局はHOUにとどまりました。
昨年、禁止薬物使用による50試合出場停止の処分を受けています。
8位
カイル・タッカー(HOU) OF
13位(↓)AAA/22歳/2015年5位
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 60 | Power: 60 | Run: 50 | Arm: 55 | Field: 50 | Overall: 60
(最新のツール評価)
Hit: 60 | Power: 60 | Run: 50 | Arm: 55 | Field: 50 | Overall: 60
(今季主要スタッツ※AAA)
113試合.268/.353/.570 32HR 93RBI 28SB OPS.923
この時は、メジャー定着も近いかと思っていましたが・・・。
今シーズン、未だメジャーでプレー出来ず。AAAでは良い成績を残していますが(但しプレーするPCLはかなりの打高)、タッカー選手を上回る凄まじい打棒を見せつけ、6月にメジャーデビューを果たしたキューバ産のヨーダン・アルバレス選手に完全に先を越されてしまいました。メジャーでも物凄い勢いで打ちまくっていて、強打者揃いのHOU打線の中でも一際目立つ存在となっています。
HOUのOFはレディック選手が来年、スプリンガー選手が再来年まで契約が残っているので、残る1枠をベテランの実力者ブラントリー選手や守備が売りのマリスニック選手らと争うことになります。今の状況は厳しいですが、オフにトレードに出されるか?あるいは来シーズン以降は本格的に次世代の戦力として起用されるのか?どちらにせよ、個人的にはあのユニークな打法をもっとメジャーで見たいです。
ちなみに、相変わらずの素手バットマンのようです。よかった!!(完全な個人的意見です)
9位
アレックス・キリロフ(MIN) OF/1B
16位(↓)A+/21歳/2016年15位
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 65 | Power: 55 | Run: 50 | Arm: 50 | Field: 50 | Overall: 60
(最新のツール評価)
Hit: 65 | Power: 55 | Run: 50 | Arm: 50 | Field: 50 | Overall: 60
(今季主要スタッツ※AA)
81試合.276/.334/.418 7HR 39RBI 7SB OPS.752
昨シーズンはA+までのクラスで素晴らしい打撃成績を残していましたが、今シーズンはAAの壁というものでしょうか、成績としてはここまで悪くはないものの平凡といった感じです。それでも持ち前の打撃技術は確かなものがあり、2~3年後には(ETAは公式では2020とありますが、まだ早い気がします)若きヒットメーカーとしてメジャーの舞台に立っていることでしょう。
今シーズンは地味ながら堅実な補強が当たったこともあり、充実したシーズンを送っているMIN。地区優勝、PS進出も現実味を帯びてきていますが、主な戦力は来シーズンも多く残ります。ア中はライバルのレベルがそれほど高くないこともあり、オフに更なる補強に動く場合はトレード候補となる可能性もあるかも・・・?
10位
ブレンダン・ロジャース(COL) INF
12位(↓)AAA/22歳/2015年3位
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 60 | Power: 55 | Run: 45 | Arm: 60 | Field: 55 | Overall: 60
(最新のツール評価)
Hit: 60 | Power: 55 | Run: 45 | Arm: 60 | Field: 55 | Overall: 60
(今季主要スタッツ※MLB)
25試合.224/.272/.250 0HR 7RBI 0SB OPS.522
私の推しプロスペクト。(笑)
今シーズンはAAAからのスタートで37試合で打率.350、9HR、OPS1.035という素晴らしい成績で遂に!6月にメジャーデビューを果たしました。同じ右打ちの2Bであるハンプソン選手と入れ替わるような形で昇格し、マクマン選手との併用で2B、後半にはSSの出場も多くなりました。これで3Bのアレナド選手、SSのストーリー選手に続いてロジャース選手が生え抜きスターになったら・・・最高じゃないか(マクマン選手もとても良い選手ですよ)!なんて夢見ておりましたが・・・。
5月こそ出場した11試合のうち8試合でヒットを打ち、マルチヒットも2度ありましたが、以降はどんどん打てなくなります。1度マイナーにオプションされすぐに戻ってくるも、結局合計1ヶ月余りで今度は右肩の故障によるIL入り。結構な重傷のようで、シーズンアウトはほぼ確実のようです。来シーズンは万全の状態で開幕メジャーを勝ち取ってほしいですが、併用となるであろうマクマン選手もまだ若く、打撃成績も良いのでまずはハンプソン選手を超えるパフォーマンスを見せることが先決ですね。
前回紹介した選手たちのように、デビュー早々にその高い才能を発揮するのに驚かされることもあれば、今回よく見られるような伸び悩んだり、メジャーとマイナーのはざまで悪戦苦闘する選手たちを応援するのもプロスペクトを見る醍醐味のひとつ。彼らはシーズンが終わればウインターリーグでプレーしたり、夢を掴むための努力は信じられないほどのものです。
上位10人の選手は皆、途轍もない才能の持ち主ですが、必ずしも全員がメジャーのスタープレイヤーになれるわけでは無いところもまた、野球というものの奥深さを思い知らされますね。
(下のランキングバナーをクリックしていただけると励みになります!)