今日はカープの試合がなく、高校野球も台風のため日程が繰り延べとなりました。夏休みで多少の暇を持て余したときにすることと言えば・・・やはり野球を見る事ですかね。(笑)
メジャーは必ず毎日何処かしらで試合が行われているので、朝方から昼過ぎにかけての暇つぶしには最高です。
で、今日は昨年も暇なときに書いたりしていたプロスペクト達のその後。以下の記事で紹介した選手たちの今シーズンの様子を見てみました。
ひとまず1位から5位の選手達を。
(※各種成績は8/15現在のもの)
1位
ヴラディミール・ゲレーロJr.(TOR) 3B/DH
MLB/20歳/2015年IFA
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 80| Power: 70| Run: 45 | Arm: 60 | Field: 45 | Overall: 70
(今季主要スタッツ)
91試合.272/.344/.456 13HR 52RBI 0SB OPS.800
マイナーでは各クラスで凄まじい打撃成績を叩き出し、大きな期待を集めながら4月26日にメジャーデビューを果たした殿堂入りプレーヤーの息子。マイナーで驚異の成績を誇った打棒はすぐに爆発とはいきませんでしたが、5月14日のSF戦でメジャー初ホームランをバックスクリーンへ豪快に叩き込み、これがTORの球団最年少記録となりました。
ここまでの打撃成績はマイナーでの無双状態を思うと物足りなさを感じている人もいそうですが、なにしろまだ20歳。完全に出来上がっている感のある体格はあまりアップサイドが無さそうですが(笑)、メジャーの投手への対応に慣れれば更に成績は上がっていくでしょう。さすがにまだ気が早過ぎますが、親子揃っての殿堂入りを夢見てしまいますね。
なお、現在のTOR打線は主に1番ボー・ビシェット選手、2番キャヴァン・ビジオ選手、3番ゲレーロJr.選手と二世プレーヤーが上位3人に並ぶというユニークな顔ぶれとなっています。3選手いずれも確かな実力を持ち合わせており、デビューイヤーながらそれぞれがチームの若い力として貢献。TORの野手陣は全体的に若い選手が多く、数年後が楽しみです。
2位
フェルナンド・タティスJr.(SD) SS
MLB/20歳/2015年IFA
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 60 | Power: 60 | Run: 60 | Arm: 60 | Field: 55 | Overall: 70
(今季主要スタッツ)
82試合.317/.379/.590 22HR 53RBI 16SB OPS.969
今シーズンは驚きの開幕メジャーを掴み取ると、2度の故障離脱はあったものの弱冠20歳にしてここまで素晴らしい活躍を見せています。
スラッシュラインでは打率リーグ7位、長打率リーグ6位、OPSリーグ4位と、三振が多いながら打撃は文句なしと言っていいのではないでしょうか。走塁では優れたスピードと非常に積極的な状況判断が光り、ヘッドスライディングを多用します。16盗塁を記録し、走塁に関する指標もプラス。攻撃ではチームNo.1のプレーヤーといえるでしょう。
守備ではSSとして守備率.944、DRS-2、UZR-4.9と平均以上とされていたField評価からすると数値こそやや物足りないですが、肩が強くスピード感溢れるアグレッシブなプレーは大きな伸び代を感じさせます。年齢を考えると、一体どこまでいくのか・・・恐ろしいですね。
3位
エロイ・ヒメネス(CWS) OF
MLB/22歳/2013年IFA
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 65 | Power: 70| Run: 40 | Arm: 50 | Field: 45 | Overall: 70
(今季主要スタッツ)
84試合.240/.294/.463 20HR 46RBI 0SB OPS.757
5年間のマイナー暮らしで着実に力をつけ、今シーズンの開幕と共にメジャーデビューを果たしたドミニカン。開幕前にはまだデビューしていないのにCWSと6年総額約48億円という異例の大型契約を結んだ事が大きな話題を呼びました。
ほぼHitとPowerのみで総合評価70をつける打撃では、打率こそ低いものの、84試合で20HRと一番の持ち味であるパワーを存分に発揮。メジャー初ホームランを放った試合では、そのまま2本目も記録。
CWSは一時期あれだけ集めまくった優秀なプロスペクト達があまりパッとしていませんでしたが、投手ではジオリート投手、野手ではモンカダ選手などが、デビューしたシーズンはまだ粗さを残しつつも実戦経験を積んで成長し、結果を残し始めています。ヒメネス選手も出塁率の低さなど課題はありますが、無駄のないスイングと持ち前のパワーで打球を遠くに飛ばす能力は確かなものを持っており、モンカダ選手と共にCWSの中軸を担うスラッガーへと成長して欲しいですね。
ちなみにヒメネス選手はプロのキャリアをCHCからスタートし、トレードされています。CHC在籍時の頃にいた同球団のプロスペクトでトレードされた選手はNYYグレイバー・トーレス選手、SEAダニエル・ボーゲルバック選手、やや前ですがKCホルヘ・ソレア選手などそれなりに活躍している選手が多くいるので、ヒメネス選手にも期待しています。
4位
ビクター・ロブレス(WSH) OF
MLB/22歳/2013年IFA
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 60 | Power: 50 | Run: 75| Arm: 70| Field: 70| Overall: 65
(今季主要スタッツ)
115試合.244/.316/.426 15HR 49RBI 18SB OPS.742
昨シーズンまでもちょこちょことメジャーでの試合に出ていましたが、今シーズンからは開幕前の予想通りCFのレギュラーとして定着しました。
打撃では主に7、8、9番を打つことが多く、成績も下位かつCFということを考えれば、ホームランも15本打っていますし悪くはないかなという感じですね。ここ最近は好調で、2番でスタメン起用されたりしています。
守備ではCFとしてDRS13、UZR1.5と前評判に違わぬ良い数値を残しています。稀にRFを守ることもあり、こちらも無難にこなします。走塁での貢献もまずまず。
ナショナルズのCFの前任者は、生え抜きのマイケル・A・テイラーという選手で、メジャー昇格当時は彼もGG級の守備を誇るという触れ込みでした。
しかしいざ蓋を開けてみると素晴らしいはずの守備は思ったほどでもなく、打撃では華奢な身体つきの割に飛ばす力はあったものの、低打率とやたらに多い三振が目立ち、そのうちフアン・ソト選手の台頭などもありほぼ姿を消してしまいました。
ロブレス選手とテイラー選手のデビュー前のツール評価は結構似ていますが、ロブレス選手はこれからチームの軸として活躍を続けることが出来るか、注目ですね。
5位
ロイス・ルイス(MIN) SS
AA/20歳/2017年1位
(今季開幕前のツール評価)
Hit: 60 | Power: 50 | Run: 70| Arm: 55 | Field: 55 | Overall: 65
(最新のツール評価)
Hit: 60 | Power: 50 | Run: 70| Arm: 55 | Field: 55 | Overall: 60↓
(今季主要スタッツ※A+,AA)
108試合.238/.290/.379 11HR 48RBI 18SB OPS.669
2017年の全体1位で、走攻守いずれも高い能力を持つアスリート。今回の選手の中では唯一メジャーデビューしていません。最新のMLB公式プロスペクトランクは7位。実はすぐ下の8位は1歳上でポジションが同じSSのTORボー・ビシェット選手であり、ご存知の通り先月にメジャーデビューを果たすと、ここまで凄まじい活躍で大ブレイク。名選手の息子として、その才能を早速発揮しています。
ルイス選手は今シーズン主にAAで過ごしており、上記の成績もほぼAAのものと変わりません。入団からトントン拍子でマイナーを駆け上がってきたものの、今シーズンはやや苦しんでいるようです。将来はオールスター級のプレーヤーと評される素材ですが、目標としたい来シーズン中のメジャーデビューを果たすにはここからもうひと頑張り、ふた頑張り必要ですね。
なお、2015年から2017年までは3年連続で全体1位が野手の指名でした。
15年1位のATLダンズビー・スワンソン選手(SS)はメジャーデビューから早4年目を迎え、年々成績が向上しています。今やチームの中心選手の1人といって差し支えないでしょう。
16年1位のPHIミッキー・モニアック選手(OF)は現在、ルイス選手と同じAAクラスで奮闘中。しかしチーム内ランクは9位で、TOP100からは長らく脱落したまま。総合評価もドラフト指名時の55から今や平均以下の45と、なかなか厳しい状況です。まだ21歳、AAでの成績も悪いというほどではなく、ここから巻き返しなるか注目です。
上位5人のうち、4人が早くもメジャーに定着。その4人は20歳と22歳という若さで、チームのレギュラーとしてプレーしているのですから冷静な目で見ればとんでもないことです。
いやはや、とびきりの才能というのはいつも私たち見る側を驚かせてくれますね。
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