結果の大事な最終盤ですが、今日の負けは結果以上にマズい内容だと感じました・・・。
差を感じたのは、両チームバッテリーの相手に対するアプローチ。
どちらもコーナーを突く意識を見せていたのですが、同じコーナーでも比較的ゾーンの内側で勝負していた巨人バッテリーに対し、ゾーンの外側での配球中心だったカープバッテリー。
際どい球もボールゾーン目がけて投げているのでことごとくボールになり、カウントを悪くしては四球や痛打を浴びてしまいます。
これで主導権を相手に渡してしまった感がありました。
山口投手は球威のある真っ直ぐをコントロールよく投げ込んで追い込み、キレの良いフォークでカープ打線を手玉にとりました。
特に下位打線に対しては赤子の手をひねる、とでも言えましょうか、簡単にねじ伏せます(ただし相変わらず會澤選手に対してはまともに投げる事が出来ませんでしたが)。
カープのジョンソン投手もそうなのですが、打線の中で相対的に力の劣る下位の打者に対して不覚を取ることがほとんどありません。これは投球を安定させる上で重要な要素であるはず。
さすが『試合を支配する』レベルの投手は違いますね。
さて、この組み立て方が結果にも表れたと言えるのかは断定出来ませんが、今日の試合で巨人側には『カープはこちらの事を怖がっているな』という印象を与えてしまった気がします。
原監督はさすがそのあたりの勘が鋭いのでしょう、この機会に8回途中から鈴木誠也選手を苦手とする中川投手にスイッチ。セオリーとしては大竹投手を起用するところだったはずです。
結果としてアウトを取ると、そのまま回跨ぎで試合を締めました。
これで、CSでの対戦でも苦手意識を多少なりとも軽くする事が出来たのではないでしょうか。
当面のカープの現実的な目標は、CSから勝ち上がっての日本シリーズ出場、そしてその先の日本一。
これを成し遂げる上で、巨人は当然途中で勝たなければならない相手です。
今回の2連戦でレギュラーシーズンの巨人との対戦は最後。
ということは、ここまでシーズンの対戦成績は勝ち越していたとしても、直近の印象がCSでの対戦に最も大きく影響することは当然と言えます。
2年前、カープがDeNAを相手にどんな目に遭ったかを思い出せば、それはすぐに理解できるはず。
この2連戦、最高なのは圧倒的な点差による連勝でした。
たとえ勝てなくとも、相手がなんとかしてようやく勝てた、という内容ならばまだ嫌な印象を与えられるでしょう。
しかし、今日の試合を見ていると巨人はもうカープ相手の苦手意識をさっぱり払拭してしまったような感じがあります。
打線の方も、CSで当たることになれば初戦で間違いなく先発する山口投手に簡単にひねられてしまいました。
明日の試合は圧勝して欲しいところですが、正直言ってかなり厳しい状況になってしまったように感じます。
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