1点差、最終盤まで何度かチャンスを作りながらも・・・という、"あと少し!"的な展開でしたね。
でも、私はそんな"あと少し"が遥か遠くにあるように思えてなりませんでした。
今日は2点取った、それは事実ですが、実際には2点目はオリックスから貰ったようなものでした。
相手は先発山本投手、ここは非常に攻略が困難。リリーフも羨ましいほど充実しています。
カープ打線の実力から見れば、6本ヒットを放っただけでも上出来でしょう。この6安打のうち連打となったのは・・・ゼロ。まともに強い打球が飛んだなーと感じたのは長打の2本だけでした。
オリックスは力押しできる投手が多いという印象で、逆にカープ打線が力押しにとにかく弱いため、試合を見ていても一体どうやって得点のチャンスを創出すればいいのやら、絶望感たっぷりな様相を呈しています。
ひとまずゾーン付近に真っ直ぐを投げ込んでおけばファウルで手早く追い込めて、すると決め球はまた真っ直ぐでねじ伏せるか、変化球で当てにいかせるか・・・というパターン。どの打者も完全に主導権は相手バッテリーにあり、カープ打線の非力さというものを見せつけられるばかりでした。
本日唯一のまともな得点シーンは、坂倉選手が放った右中間への三塁打。やっぱり長打がらみでした。
いい投手を相手に"繋ぎの野球"を合言葉に連打を狙うなど何の裏付けもないギャンブルのようなもので、いかに長打力というものがそのチームの得点力に影響するか、特にいい投手と対戦したときにハッキリとその能力の過不足が試合展開に現れるのだということを昨日も今日も、いやもっと前から思い知らされています。
それを補うべく序盤に見せていた攻撃的スモールベースボールも、今やすっかりと鳴りを潜めています。それ以前の問題になっちゃっていますね。
野手は全体的に三振を嫌がっているのかわかりませんが、あれだけ当てに行くような弱々しいスイングばかり見せられても、並み居るパ・リーグのパワーピッチャー達にそんなの通用するわけがないだろう、と観戦しながら白けているカープファンは結構いらっしゃるんじゃないでしょうかね。
当てに行った弱い打球なんて、現代じゃシフトの餌食ですから。
なお、6月4日現在で交流戦成績はチーム防御率がワースト、チーム本塁打がご存じの通りゼロであります。
こういうのは『苦手』とは言いません。
編成や運営の怠慢、と言えるでしょう。
いやね、育成モードなら別にいいんですよ。
ベンチにこれだけベテラン置いてるってことは一応勝負に出てるシーズンってことでしょう?それなら何でこんなのをほったらかしにしてたんですか、という事ですよ。
本気で先発陣だけを頼りに勝っていくつもりだったんでしょうね。今も。