2016年、日本プロ野球のペナントレースでは、セ・リーグを広島東洋カープ、パ・リーグを北海道日本ハムファイターズが制しました。
特に広島は25年ぶりのリーグ優勝ということもあり、また黒田博樹投手の『男気』、鈴木誠也選手の『神ってる』、『カープ女子』などの言葉も流行し大きな話題となりました。
日本シリーズは両リーグ覇者の対戦となり、日本ハムが日本一を勝ち取る結果となりましたが、その後においても話題の中心は広島のほうであったのは記憶に新しいところです。
2016年9月10日、東京ドームでの対読売ジャイアンツ22回戦。2位巨人を6-4で降し、広島が25年ぶりのリーグ優勝を決めました。
この試合は私もテレビ観戦していたのですが、広島は8月終了時点で2位巨人に12ゲーム差をつける完全な独走状態で、リーグ覇者となるのは時間の問題であり、この試合も展開自体は面白かったものの、あまりハラハラドキドキすることもなく見ておりました。
そうは言っても25年ぶりのリーグ優勝、決まった瞬間は大変感慨深いものがありました。
翌日、出勤途中に駅前のコンビニで記念にスポーツ新聞を置いてあった4誌すべて買いました。
その各一面を中心に紹介してみたいと思います。
まずはニッカン。
4紙の中では最も広島に関する記事のボリュームがあります。『完全保存版9P』とある通り9ページも広島の記事に紙面を割いています。
裏一面はこんな感じ。
続いてスポニチ。
圧倒的赤さ。どの紙もだいたい共通するのは『黒田』『新井』『神ってる』に絡めた見出しですね。
次は九スポ。
私は北部九州に在住しており、このあたりでは東スポ系列にあたる九スポが刊行されています。デイリー広島版なんかはさぞ気合いの入った紙面だろうと推測しておりますが、こちらでは入手出来ません。
『野村独占手記』とありますが、これは野村克也元監督や野村謙二郎元監督ではなく、この年16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した野村祐輔投手の手記です。
最後に西スポ。
西スポは福岡の地元紙である西日本新聞が発刊するスポーツ新聞であり、当然のことながら話題の中心は福岡ソフトバンクホークスとなります。それは例え広島が25年ぶりのリーグ優勝を決めた翌日でも変わらないことを示しています。なお、この年のホークスは前半戦独走状態であったものの、終盤に猛追する日本ハムに逆転でリーグ優勝を攫われます。さらにCSでも日本ハムに敗れ、失意のシーズンとなってしまいました。この頃はちょうど大逆転を許して歯痒い試合が続いており、広島にあやかって見出しのようにボヤきたくなるのも理解できます。
なお、さすがに裏一面は広島の記事になっています。
また、中面にも見開きで非常に良い写真が使われています。
余談ですが、胴上げの写真はニッカンとスポニチが黒田投手、九スポと西スポが緒方監督となっています。普通は監督の胴上げの写真が使われることが一般的だと思いますが、圧倒的な知名度を誇り、野球を知らない人にも『男気』で馴染みのある人も多い黒田投手のほうを使った2紙。逆に緒方監督の胴上げ写真を採用した2紙は名前のとおりローカル色が強く、緒方監督が佐賀県鳥栖市の出身であることが関係しているように思えます。
2016年は25年ぶりのリーグ優勝を果たし、その翌年もリーグ優勝。連覇を果たしたものの、日本シリーズ制覇は未だ成っていません。
今季も見事にペナントレース三連覇という偉業を成し遂げたものの、最早ファンの夢は悲願の日本一の他にありません。
今回こそCS・日本シリーズを制し、またスポーツ新聞をまとめ買いしたいものです。