ホワイトソックス所属のプロスペクト、ブレイク・ラザフォードがブルワーズのクリスティアン・イエリッチとの関係を話している記事がMLB公式にありましたので、少しまとめてみました。(https://www.mlb.com/news/blake-rutherford-christian-yelich-share-bond/c-297159502)
ブレイク・ラザフォード(OF)※リンク先はBaseball-Reference.com
1997年2月生まれ
2016年ドラフト1巡目全体18位
チャミネード・ハイスクール〜ヤンキース〜ホワイトソックス
L/R 6'3" 195lb
MLB.com77位
ツール評価(MLB公式)
Hit: 55 | Power: 50 | Run: 50 | Arm: 50 | Field: 50 | Overall: 55
(2018年10月現在)
21歳のラザフォードは、オフシーズンはカリフォルニア州でイエリッチと共にトレーニングをしているそうです。もともとはラザフォードとイエリッチの兄弟同士が10歳の頃に同じチームでプレーしたことがあるというのがきっかけのようで、当時お互いの家族の付き合いもあったものの、その頃はラザフォードはまだイエリッチのことをよく知らなかったとのこと。
その後ラザフォードの高校時代にイエリッチの下で同じトレーニング施設で過ごすようになり、以来オフシーズンを重ね、共にトレーニングをするうちに仲は深まり、互いにアイデアを出し合ったりしていたようです。
イエリッチは2018シーズンはMVP級の素晴らしい成績を残しており、首位打者を獲得し、HRは1位と2本差の3位、打点は同1点差の2位と、三冠王に肉薄しました。
更に22盗塁、FangraphsによるDRSやUZRも抜群の数字ではないもののいずれもプラスで、シーズンのWAR7.6を稼ぎ出しています。
対してラザフォードはMLB公式のチーム内ランク7位、全体でも今季開幕前はMLB公式とベースボール・プロスペクタスでは100位以内にランクされており、18シーズンはA+で115試合に出場、.293/.345/.436とまずまずの成績を残しました。
ここではラザフォードは自分がイエリッチと同じくいわゆるラインドライブヒッターであることや、長打を増やしたいと思っていること、イエリッチからは万能型の打者になるよう取り組み、パワーをつけるのはそれからだという教えを得たことなどを語っています。
ラザフォードは2016年のドラフト1巡目、全体18位でヤンキースに指名され入団しました。その翌年、夏のトレード市場でトッド・フレイジャー、デビッド・ロバートソン、トミー・ケインリーを獲得する見返りとしてベテランリリーバーのタイラー・クリッパード、同じプロスペクトのイアン・クラーキンらと共にホワイトソックスにトレードされました。
もともとヤンキースのファンであったことからトレードは本人にとって少なからずショックがあったと思いますが、着実にステップアップしてメジャーの舞台でイエリッチと相見える場面を見たいものですね。
ただし、ホワイトソックスはメジャーのロースターが若い選手が大半を占めている割にはその中で頭角を現しているという選手がおらず、伸び悩んでいる選手ばかりなのが気になります。
また、トップランクのプロスペクトも大量に抱えてはいますが、前述の有様ではメジャーで活躍できるまでの育成が出来るのか・・・。
来年もヒメネスやコペックといった注目プロスペクトがメジャーのロースターに定着してくるはずです。まだ判断には早いかもしれませんが、来季はきちんと全体のベースアップが出来るか、一旦のヤマ場ということになりそうです。