昨シーズン、メジャーで二刀流を実現し注目の的となった大谷翔平選手。トミー・ジョン手術からのリハビリを終え、間もなく打者として復帰します。二刀流としての完全復帰はまだしばらく先ですが、再び圧倒的なポテンシャルを存分に発揮して欲しいですね!
さて、この二刀流。大谷選手以外にもメジャーにいるんです。シンシナティ・レッズ(以下CIN)所属のマイケル・ロレンゼン選手。
(MLB.comより)
大谷選手は、先発投手として『投げる』、DHで『打つ』がメインですが、ロレンゼン選手は、リリーバーとして『投げる』、代打で『打つ』、代走で『走る』、外野を『守る』という、毎日忙しそうなプレーヤーです。
実際に忙しいのかどうか、開幕してからの状況を見てみると、
3/29 代走
3/31 (中止)
4/1 リリーフ(2.1イニング)
4/2 代走
4/3 リリーフ(0.1イニング)
4/4 代走
4/5 リリーフ(0.2イニング)
4/6 出場なし
4/7 リリーフ(0.2イニング)
4/8 出場なし
4/10 代打のちリリーフ(2イニング)
4/11 出場なし
4/12 センターの守備で9回から出場
4/14 出場なし
4/15 リリーフ(2イニング)※打撃では1-1、マイコラス投手から二塁打を放ち1打点
4/16 代打のちリリーフ(0.1イニング)
4/17 出場なし
4/18 出場なし
4/19 センターの守備で7回から出場※打撃では1-0
4/20 リリーフ(0.1イニング、セーブ)
4/21 出場なし
4/22 リリーフ(1.2イニング)
多忙ですね〜。
こやのペースで行くと、リリーバーとして登板しながら100試合以上に出場するという計算になり、そうすると非常にタフなシーズンになりそうですが・・・DHの無いナ・リーグであることとリリーバーであることで、大谷選手と違って起用が不規則になりがちです。準備のことなども考えるとなんとも大変な役割を担っていますね・・・。
(cbssports.comより)
投手に野手に大忙しのロレンゼン選手。
投手としてはデビューした年に先発を任されていましたが、以降は専らリリーフで起用され、セットアッパー的な役割を務めることもあります。2017年には70試合に登板した、頼りになるタフネス右腕。90マイル台中盤のフォーシームストレートと、シンカー、カッターが投球の中心です。
そして注目すべき打撃力。学生時代は外野手としてアメリカ代表でもプレーしており、野手としての能力の高さも証明済み。
キャリア初のホームランは2016年8月のドジャース戦。7回にリリーフで登板し、相手打線をきっちりと抑えると、その裏のチャンスで打席が回ってきます。ペドロ・バエス投手の投じた97マイルのファストボールをフルスイングすると、右中間スタンドに飛び込む3ランホームラン。
※ロレンゼン選手はこのとき、お父さんを亡くしたばかりでした。天国のお父さんに捧げる、思い出深い試合となりました。
翌シーズンも1本のホームランを記録すると、2018年は31打数9安打、うち4本がホームラン(ソロ2本、3ラン1本、代打でのグランドスラム1本)で打率.290、OPS1.043という素晴らしい活躍を見せました。
しかもホームランは1週間に3本を打つという記録も残しています。
リストの強さと柔らかさが窺える、飛ばす力のありそうなスイングですね。通年で出れば年間20本は打ちそうです。
脚力もある上に走塁も上手く、センター前ヒットを快足を飛ばして二塁打にした事も。ホームランを打った時のベースランニングを見るだけでも、走塁センスの良さがよく分かりますね。今シーズンは代走としての起用も多いです。また今シーズンからは外野(主にセンター)の守りにもついており、試合終盤に守備固めとしてセンターに入ることがあります。
そんな打って走って、投げて守って大活躍のロレンゼン選手。こういう選手のいるチームがポストシーズンに進出してくれると面白いんですけどね。CINは厳しいですが・・・ポストシーズンはエースがリリーフで出てきたり、クローザーが序盤から出てきたりと酷使一切お構い無しの選手起用が特徴ですが、投げて打って走って守れる選手はそれこそ毎試合出番がありそうですね。チャンスでは代打で打ち、ピンチを救援して抑え、シリーズMVPに選ばれる・・・なんて展開を想像するととてもワクワクします!大谷選手やロレンゼン選手のような二刀流選手が、そんな活躍を見せてくれるときが待ち遠しい!
ロレンゼン選手の応援したくなるこの笑顔も、いいですね!!