昨日、巨人は大逆転でシーズンのハイライトになりそうな勝利を挙げました。
今日、DeNAはルーキーのプロ初HRからの連発同点弾という奇跡的な出来事からのサヨナラというこれまたハイライトになりそうな勝利を挙げました。
そして今日のカープは・・・。
もし優勝を逃すようなことがあれば、今日の試合がターニングポイントだった、と間違いなく語られることでしょう。
敗因は何か?
何でしょうね。これは難しい。2回オモテの攻撃でもっと点を取れていたら。そのウラの守りで投手を打ち取って逆転されていなかったら。4回から9回までのどこかで、せめて1点でも取れていれば。何かひとつでもあればフランスア投手が3ランを浴びても勝っていたかもしれませんし、そもそもセーブ機会とならずに登板していなかったかもしれません。
そう、こうやって見るとよく言われる『たら、れば』の話は全く意味をなさないことがよく分かります。今日は9回のウラを迎えた時点で5-3でリードしていて、フランスア投手が全然ダメで最後逆転弾を食らって負けた。それだけの話です。
選手起用だって特段間違いがあるようには見えませんでしたし、強いて言えば床田投手がわずか2回で降板してしまったことは驚きでしたが、これも遠藤投手が頑張ってくれたことで勝ちパターンにスムーズに繋ぐことが出来たので結果的には良かったと思います。
本当に負けられない。
でも負けてはいけないんです。
残り36試合となったこの状況では、1試合の重要度が加速度的に大きくなってきます。昨日のように、カープが勝っても上の2チームも勝ったという結果では、ゲーム差が縮まらない上に残りのチャンスが1試合分減ってしまう、大げさに言えば勝利という結果に全くプラス要素が無かったということです。
ということは、今日のように一人負けしてしまうとダメージ倍みたいなものです。上に2チームいるだけに尚更。
次の3連戦は巨人との直接対決ですが、DeNAはヤクルトとの戦いなのでこちらで潰しあいをしている間に抜け出す可能性も大いにあります。その次はカープがDeNAと3連戦。このあたりくらいまではカープが首位に立つことはほぼ不可能でしょうから、とにかく離されないようにするしかありません。あと1月半ほどでレギュラーシーズンは終わりますが、長いようで残りたったの36試合。もう一切の『切り替える』余裕など無いのです。
前項で回りくどい書き方をしましたが、今日の一番の敗因は誰がどう見てもフランスア投手でしょう。ただ、それとは別の視点で、あと1点取れなかったか?あの押し出し、あのコースにこだわる必要があったか?考えてほしい。
1敗も許されない状況ということは、9回を迎えて15-0でリードしている試合でも1点でも多く取りにいかなければならないし、守りでは1点も許してはいけないのです。そんな少しの隙も見せられない厳しい戦いの中にいるはずです。クローザーが一流のスラッガーとは言えない相手に対してストライクを取れず四球を与えたり、三振を奪えないなどあってはならない事態です。選手もベンチも勝ちたい気持ちは誰より強いとは思いますが、昨日の阪神・矢野監督のコメントのように『一生懸命やっただけでは、俺らは済まされへんと思う。でも手抜いてるやつは誰もおれへんと思う。』結果で示してくれ、ということです。
余談
フランスア投手はあれだけのポテンシャルを持ちながら、それをまだ活かせている感じがしませんね・・・。いっそのこと、1試合くらい少し楽な場面で登板させて全球ファストボールのみで勝負してみるのなんかは自信を持たせるのに有効な気もしますけどねえ。
あと、やっぱり右打者が少ない。この偏った編成はどうでしょうね?三好選手もちょっと代打としては物足りないし。そして毎度の疑問、レフト松山選手・センター西川選手→レフト西川選手・センター野間選手、これが果たしてどの程度守備固めになっているのか・・・。攻撃力が著しく低下することを考えると、やるなら最終イニングだけにしてほしいと感じるのは私だけでしょうか。
中村恭平投手は素晴らしい。ただただ素晴らしい。今、リーグナンバー1のリリーフ左腕じゃないかと思っています。だって奪三振率12超えですよ。エスコバー投手とかロドリゲス投手とか、中川投手よりも断然上ですよ。
まあ、さらに上にいるのがフランスア投手なんですけど・・・。
鈴木誠也選手にホームランが全然出ていないのもちょっと気になりますね。
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