baseballlll’s blog~カープとMLB。

広島東洋カープ全力応援!MLBなども。釣りの話題は別ブログに引っ越しました。

広4-8ヤ 結局、育成するの?勝ちに行くの??

今シーズン、ここが最もビジョンの無さを感じるところです。

 

悩める若鯉。

カープ先発は二軍での調整を経て再び一軍のマウンドに帰ってきた山口投手

2回には村上選手に豪快な一発を浴びます。力勝負に行って見事に粉砕されましたが、ここは見ていて気持ち良かったです。村上選手はこれで30本目のホームラン、高卒2年目での成績ですよ。本当に凄いですねえ。

 

さて、山口投手はその後簡単に2アウトを取りますがそこから小川投手に四球を与えるというマズいしでかし。続く2人にも連続四球を与えて満塁とし、山田選手にタイムリーを浴びてこの回3失点。ソロは仕方ないとして、四球からの2失点はいけませんでしたね。

すると、次の回のマウンドに立つことなくわずか2回61球で降板。確かに2回の内容は悪かったですが、まだ試合は序盤な上に3点です。数字の上では試合がぶち壊しになったという程でもありません。その後に修正することを実戦で学ぶのもとても大切な経験だと思います。そのチャンスすら与えられることなく、恐らくすぐに二軍落ちを宣告されるでしょう。

 

 

 

『育成』と『勝利』。

この辺りは今シーズンのカープのよく分からないところで、アドゥワ投手や山口投手、遠藤投手などのまだ結果を求めるのには経験不足の若すぎる投手達に対して、チャンスは与えながらも非常にシビアに一軍登録と抹消を繰り返しています。今日の山口投手にはせっかく先発という機会を与えたのですから、リリーフを使い過ぎないという現実的な側面からも、前述の経験を積ませるという意味でも、内容の悪かった次のイニングに取り組ませるべきではないかと感じました。

どうせ先発は足りていないのですから、モンティージャ投手にしても山口投手にしても、多少崩れるイニングがあっても長いイニングを投げさせてみるのは本人の肥やしになるはずですしブルペンの負担も減らせます。まあ、投手を競争させる、という意味では理解できなくもないのですが・・・。

 

この疑問をさらに深めたのが3回ウラ。ノーアウト2、3塁のチャンスではリリーフした塹江投手をそのまま打席へ。育成ではなく勝ちにこだわるのであれば、ここはどう考えても代打でしょう。山口投手をすぐに交替させたことと理屈が合いません。

 

『育成』と『目先の勝利』はなかなか両立させることが難しいものです。育成を重んじるのであれば結果や内容が悪く出たとしても多少は我慢すべきですし、目先の勝利を追い求めるのであれば若手よりも実績のある中堅〜ベテランを中心に編成したほうが結果を見込みやすいでしょう。その代わりに後釜の育成は遅れていく事になり、実績ある選手が加齢によりパフォーマンスが落ちたときにはFAやトレードでの補強で資金や選手を費やすか、若手を一から育てて時間を費やすかという事になります。

今シーズンのカープはこの辺が曖昧で、野手に関しては一部では相当に我慢強く起用するのに対し、若手投手はとても厳しくファームに落とす。もちろん担当コーチが違うことや、チームが激しく浮き沈みしている事実も関係しているでしょうが、観ている側としてはなんとも釈然としないものがあります・・・。

 

 

 

ん?贔屓だって??

気付けば今シーズン、山口投手が先発した試合は何かと文句をつけている私ですが、どこか贔屓したい気持ちがあるのでしょうか。(笑)

カープの若手の中でも一際スケールの大きな投手になる素材だとは信じていますので、期待度が高いのは確かですが。

 

 

試合の方はと言うと、ヤクルト打線に8点を奪われると追い上げを見せるものの、お天道様に文字通り水を差されて試合終了。

残り試合数を考えると、2位は死守したいところです。CS1stステージをハマスタで迎えるのは、ちょっと勝てる気がしません。しかしシーズン終了まで、カープファン(私?)はこの育成と勝利というジレンマに悩まされ続けることでしょう。

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