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【2019ワールドシリーズ第1戦】WSH5-4HOU 最強軍団に立ち向かうド根性!

いよいよこの日がやってきました。

2019年の野球を締めくくるワールドシリーズ。

この季節は朝にワールドシリーズ、夜に日本シリーズと野球好きにはたまりませんね~。

 

 

今年のワールドシリーズは、球団創設以来初の出場で初の制覇を狙うナショナルズと、2017年以来2度目のチャンピオンリング獲得に向け他を寄せ付けない強さで勝ち上がってきたアストロズの対戦です。

 

 

力の優劣を論じるならば、当然のことながらアストロズがナショナルズを圧倒していると云えます。

ナショナルズは素晴らしい先発陣を擁していますが、対するアストロズも全く引けを取らない超豪華な先発陣。

その他の面についてはアストロズがナショナルズを大きく上回っており、特に野手陣は2年前にワールドシリーズ制覇を果たしたメンバーが主力として残っている点もアドバンテージとして見逃せません。

 

反対に、ナショナルズは球団初のワールドシリーズ出場であると共に、ロースターにワールドシリーズ制覇を経験した選手が一人もいません。シャーザー投手ロドニー投手アダムス選手などシリーズ出場経験のある選手はいるものの、いずれも勝利はなりませんでした。

 

 

 

そんな状況の中で開幕した今日の試合。

先発はナショナルズがシャーザー投手、アストロズがコール投手

コール投手は今シーズンの5月からポストシーズンまで、公式戦を19連勝中と無敵状態です。どうやって打てばいいんでしょう。(笑)

 

初回、ナショナルズは先頭のターナー選手が出塁して二盗を成功させるも、後続が抑えられて無得点。

この、ターナー選手の高い盗塁成功率に頼ってチャンスを作り、コツコツ得点して少ない点差を先発の頑張りで守り切るというのはナショナルズが勝つための一つの作戦になり得ると思いましたが、その後の今日の試合は意外な展開で進みましたね。

 

そのウラ、シャーザー投手は先頭のスプリンガー選手に四球、続くアルトゥーベ選手にヒットでいきなりピンチ。

連続三振で2アウトまでこぎつけましたが、グリエル選手を追い込みながらも二塁打を浴びて2点を先制されます。うーむ、やはりアストロズの攻撃力は高い。

 

コール投手を相手にいきなり2点ビハインドとは、なかなか苦しい・・・と思っていたら、ジマーマン選手が痛撃を食らわせます!2アウトからソロを放ち1-2。

 

ナショナルズ初のワールドシリーズでのホームランは、フランチャイズプレーヤーであるジマーマン選手に。なお、35歳を超えてワールドシリーズでの初ホームランを放ったのはボブ・ワトソン氏、バリー・ボンズ氏に続きジマーマン選手が史上3人目となりました。

最高のタイミングで、最高の選手が放った記念すべきホームランになりましたね。この一発で、ナショナルズの雰囲気が一気に変わった気がします。

 

4回には先頭のソト選手が特大の同点ソロ!試合を振り出しに戻します。

 

試合を支配する力のある投手に対しては連打は難しいもの。こんな状況では一発攻勢が効きますね。

それにしても前の打席では三球三振を喫していたのに、この対応力。恐るべき20歳の若武者です。

 

味方打線が奮起するも、シャーザー投手はその前後も苦しいピッチング。

やはりワールドシリーズの開幕投手というプレッシャーは並ではないのか、立ち上がりの不安定さからなかなか立ち直れません。

特にコマンドが安定せず、ワンバウンド投球が多発。しかしカート・スズキ選手が身を挺したド根性のブロックで止め続けます。

失点した初回以降は4回まで毎回ランナーを出してピンチを迎えますが、その度に必死に踏みとどまるバッテリー。

 

その踏ん張りに応えた打線は5回にイートン選手、ソト選手のタイムリーで一挙3点を勝ち越し、遂に主導権を握ります。ソト選手はタイムリー二塁打でしたが、これで20歳までにワールドシリーズで1試合に複数の長打を記録した2人目の選手となりました。あの元楽天のアンドルー・ジョーンズ選手以来です。

強敵・コール投手から5得点とは!今ポストシーズンでは2アウトの状況の中、その49%で得点を挙げているというナショナルズ打線の粘り、ド根性がここでも見られる結果となりました。

 

5回ウラの守りを三者凡退で締めましたが、この時点で既に球数は112に達しており、粘りに粘ったシャーザー投手はここでお役御免。

タイガース時代にチャンピオンリングを逃した大エースが見せたド根性、お見事でした!

 

さて残されたイニングは4、取らなければならないアウトは12。

ナショナルズが常に直面する、スターターが降りた後のリードを守り切れるかという難題です。

しかも相手は破壊力抜群のアストロズ打線。

ここでナショナルズはコービン投手を起用します。ディビジョンシリーズから先発に中継ぎにと一番引っ張りまわされている投手ですが、まさか今日も投げるなんて・・・。

 

第3戦に先発するのかと思っていましたが、これは第3戦を好調なサンチェス投手を先発させて、第4戦をコービン投手先発とするのか、あるいは第4戦は中3日でシャーザー投手を先発させ、コービン投手は貧弱なブルペンを補う形でこのシリーズを戦うのか・・・?

 

戦力で劣るナショナルズは、選手の出し惜しみが出来ません。シリーズ後半戦ではシャーザー投手やストラスバーグ投手は文字通り毎日投げるくらいの覚悟でいるでしょう。

このあたりの遣り繰りにも、マルティネス監督は相当頭を悩ませる日が続きますね。

 

6回を任されたコービン投手は無事に1イニング、3つのアウトを稼いで任務完了。

2イニング目も行くのかと思いましたが、継投しました。

100マイラーのレイニー投手が7回のマウンドへ。しかし!先頭のスプリンガー選手に追撃のソロを浴びてしまいます。

 

スプリンガー選手といえばご存知、2年前のワールドシリーズMVP。ダルビッシュ投手からホームランを放つなど、驚くべき打ちっぷりでした。さすが、やっぱりここでも打ちます。そしてなんとこのホームランで2017年から通算してワールドシリーズ5戦連続ホームラン!これはメジャー新記録です。新”ミスター・オクトーバー”ですね。

 

このあと2つの四球を出してしまったレイニー投手。ポストシーズンではドゥーリトル投手ハドソン投手以外の唯一頼れるリリーフでしたが、さすがにルーキーにはワールドシリーズの重圧が大きく感じられたでしょうか。ピンチでハドソン投手に継投となりました。

ハドソン投手は最後満塁の大ピンチを迎えますが、切り抜けてスコアは5-3で7回終了。今ポストシーズンではハドソン投手の真骨頂であるド根性が湧き出ていますね!

しかし、まだ6つもアウトを取らねばなりません・・・。

 

5回に3点を奪って以降はさっぱり得点の気配が無くなったナショナルズ打線。

結局、追加点を奪えないまま試合は最終盤へ。

 

8回、代打に私の好きな素手バットマン・タッカー選手

しかし最近ちょっと思うんですが、せっかく素手で持っているバットにグリップテープが貼ってあるのはどうなんだ!?(笑)

 

ここでセンター前ヒットを放ったタッカー選手、続くディアス選手のセンターフライで好走塁?謎プレー??タッカー選手が二塁へタッチアップを試みたのにロブレス選手は一塁に大遠投という不思議なプレーが出現し1アウト二塁。(ロブレス選手はタッカー選手が飛び出したと勘違いしたのでしょうか?)

ここで打席は再びスプリンガー選手。今度はライトフェンス際の大飛球、イートン選手のグラブを掠める二塁打をお見舞いして1点差。

 

スプリンガー選手、またもワールドシリーズで躍動します。

彼はレギュラーシーズンの成績ももちろん素晴らしいのですが、ワールドシリーズでの存在感たるや凄味が違います。今シーズンはチャンピオンシップまではイマイチ調子が上がらなかったのですが、その第4戦でホームランを放つと完全にお目覚め。大舞台になると本当に強いですね~。このシリーズでも、ナショナルズ最大の脅威であり続けるでしょう。

 

直後に1アウトを取ってハドソン投手からドゥーリトル投手にスイッチ。

同点のピンチでしたが、なんとかここを切り抜けます。

 

9回ウラ、もう一波乱あるかな・・・とヒヤヒヤしていましたが案外あっさりと3アウトを取って試合終了。

なんとなんと、ナショナルズがアストロズとの初戦を制してワールドシリーズ初のゲームを初の勝利で飾りました!

 

初戦から熱の入ったド根性でゲームを制したナショナルズ。

この1勝はチーム史上に残る勝利となりましたが、シリーズ上でも重要な1勝です。

これで最低でもタイでホームに帰れるのは、ナショナルズにとって大きいでしょう。

しかし力の上ではやはりアストロズ優位なのは変わりません。

今日の戦いを終盤、息切れしそうな状態で勝ったナショナルズに対してアストロズはまだまだ余力のある感じでした。結果的には接戦でしたが、リリーフも2枚しか使っておらず、特に攻撃陣で今日は活躍できなかったアルトゥーベ選手コレア選手ブレグマン選手といった実力者たちがこのまま沈黙しているはずはありませんからね・・・。

 

 

 

初戦から息詰まる熱戦となったワールドシリーズ。

明日はストラスバーグ投手バーランダー投手と、再びリーグを代表するスターターのマッチアップです。楽しみですね!

 

そしてネイビーのユニフォーム、全勝記録更新中です!!

がんばれナショナルズ!!

 

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