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プレミア12 アメリカ代表メンバー(内野手編)



オープニングラウンドを終えたプレミア12 。

明日からは日本でスーパーラウンド、そこから1週間で優勝国が決まります。

 

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(WBSCプレミア12公式サイトより)

 

さて、今回はアメリカ代表の内野手編。

 

(※前回の記事はこちら)

 

外野手のメンバーは有望株揃いでしたが、内野手もなかなかに凄いメンバーです。

 

内野手登録選手(6名)

 

ジェイコブ・クロネンワース

1(SS/RHP)25歳 右投左打

タンパベイ・レイズ(AAA)

 

2015年レイズ7巡目(全体208位)指名で入団

MLB公式チーム内プロスペクトランク17位

 

MLB.comによるツール評価

(野手)Hit: 55 | Power: 45 | Run: 55 | Arm: 60 | Field: 50 | Overall: 45

(投手)Fastball: 60 | Curveball: 55 | Cutter: 50 | Control: 45 | Overall: 45

 

今シーズン打撃成績(AAA,Rk通算)

91試合 .329/.422/.511 10HR 45打点 12盗塁 OPS.934

 

(マイナーリーグの選手名表記はJake Cronenworth)

大学時代から二刀流として活躍していた選手。

 


Biscuits' Cronenworth homers

 

プロ入り後は投手としての登板はしばらくありませんでしたが、今シーズンは7試合に登板。7イニングを自責ゼロと、サンプルは少ないものの通用するレベルであることを示しました。

 

投手ではリリーフとして起用されるようで、90マイル台中盤のファストボールに平均以上のカーブ、そしてカッターが持ち球です。

野手としてはショートのほか、セカンドとサードを守ることも出来ます。

今シーズンはAAA88試合で打率.334、OPS.949と打撃でも結果を残しました。また、初のシーズン二桁ホームランを達成とパワーもアップ。今回のプレミア12でもオープニングラウンド第3戦でホームランを放ちました。

来シーズンにはメジャーデビューを果たしそうですが、どのような起用をされるのか楽しみですね。

 

 

コナー・チャタム

2(SS)24歳 右投右打

ボストン・レッドソックス(AAA)

 

2016年レッドソックス2巡目(全体51位)指名で入団

MLB公式チーム内プロスペクトランク9位

 

MLB.comによるツール評価

Hit: 55 | Power: 40 | Run: 50 | Arm: 60 | Field: 55 | Overall: 50

 

今シーズン打撃成績(AAA,AA通算)

110試合 .298/.333/.408 5HR 46打点 7盗塁 OPS.741

 

(マイナーリーグの選手名表記はC.J.Chatham)

高校時代は外野手と投手を務めていましたが、大学進学後にショートへコンバートされてから才能が開花。守備ではとても高い評価を得ていました。

 


C.J. Chatham, Boston Red Sox top shortstop prospect, takes ground balls at spring training 2019

 

打撃ではパワーにやや欠けるものの、安定して3割前後の打率をマークするラインドライブヒッター。ショートだけでなく、セカンドやサードも問題なくこなせる高い守備のスキルを活かして、サブのユーティリティとして重宝される可能性もありそうです。

 

 

サビエル・エドワーズ

5(2B/SS)20歳 右投両打

サンディエゴ・パドレス(A+)

 

2018年パドレス1巡目戦力均衡ラウンド(全体38位)指名で入団

MLB公式TOP100プロスペクトランク72位、チーム内プロスペクトランク5位

 

MLB.comによるツール評価

Hit: 55 | Power: 40 | Run: 70 | Arm: 50 | Field: 60 | Overall: 55

 

今シーズン打撃成績(A+,A通算)

123試合 .322/.375/.396 1HR 43打点 34盗塁 OPS.771

 

ジョー・アデル選手よりも生まれが4ヶ月遅く、今大会のメンバーで最も若い選手です。

Run評価70のスピードスターで、マイナーではここまで2シーズン、168試合で56個の盗塁を決めています。成功率は今シーズンで75%と、悪くはないですがもう一声欲しいところ。

 

しかしエドワーズ選手はただの俊足選手ではなく、平均以上のヒットツールも持ち合わせています。

小柄でパワーレスながら、ここまでいずれのクラスでも打率は3割超えを記録している上に、ボールの見極めも上手く、出塁率も高いのが特徴。トップバッターに向いていそうです。

 

1年前の動画ですが、さすがにまだ線が細いですね。


Xavier Edwards

 

守備では今シーズン、セカンドを主に務めていましたが、そこそこの肩と素晴らしいフットワークはショートを務めるのにも充分なポテンシャル。

これまた要注目のプロスペクトです。

 

 

アンドリュー・ヴォーン

12(1B)21歳 右投右打

シカゴ・ホワイトソックス(A+)

 

2019年ホワイトソックス1巡目(全体3位)指名で入団

MLB公式TOP100プロスペクトランク21位、チーム内プロスペクトランク3位

 

MLB.comによるツール評価

Hit: 60 | Power: 60 | Run: 40 | Arm: 50 | Field: 50 | Overall: 55

 

今シーズン打撃成績(A+,A,Rk通算)

55試合 .278/.384/.449 6HR 36打点 0盗塁 OPS.832

 

今年のドラフト全体3位指名の超有望株で、大学時代は160試合で打率.374、ホームラン50本、通算OPSは1.183という驚異の打棒を誇るスラッガー。

無駄のないスイングが特徴で、素晴らしいパワーを持ちながらも三振が少ない隙のないバッターです。

将来はメジャーで3割30本を打てる器と評されています。

 

2018年にゴールデンスパイク賞(アメリカのアマチュア野球の最優秀選手賞)に選ばれましたが、2019年もこの賞のファイナリスト4名に選出。

2年連続受賞はならなかったものの、プロ入り前からこんなにかっこいい動画が作られています。(笑)


Andrew Vaughn | 2019 Golden Spikes Finalists

 

ベースボール・リファレンスで情報の見直しをしていたら、

Andrew Vaughn

Positions: First Baseman and Relief Pitcher

ん・・・?この人も二刀流なの・・・?

 

大学時代は投手として登板もしており、一応は90マイル台前半のファストボールを投げる事が出来るようですが、やはり彼の価値はどう見てもバッティングだろう、というのがあらかたの見方のようですね。

 

 

ロバート・ダルベック

15(3B/1B)24歳 右投右打

ボストン・レッドソックス(AAA)

 

2016年レッドソックス4巡目(全体118位)指名で入団

MLB公式チーム内プロスペクトランク2位

 

MLB.comによるツール評価

Hit: 40 | Power: 60 | Run: 40 | Arm: 65 | Field: 55 | Overall: 50

 

今シーズン打撃成績(AAA,AA通算)

135試合 .239/.356/.460 27HR 73打点 6盗塁 OPS.816

 

(マイナーリーグの選手名表記はBobby Dalbec)

前述のチャタム選手とはドラフト同期で、今シーズンAA、AAAでもチームメイトでした。

プロスペクトランクでは、そのチャタム選手を上回るチーム内2位ながらTOP100には入っていない、というところがデーブ・ドンブロウスキー氏の作ったチームだな(もう居なくなっちゃいましたが)、という感じがしますね・・・。

 

ダルベック選手の魅力は何と言っても持ち前のパワー。今回のプレミア12ではここまで全3試合に出場し、初戦ではグランドスラム、第2戦でもホームランを放つなど存分にそのパワーを見せつけています。

 


USA's Bobby Dalbec crushes grand slam in Premier12 opener

 

中軸に座り、いずれの試合でもヒット、そして打点を挙げる大活躍。スーパーラウンドでも侍ジャパンの強敵となるのは間違いなさそうです。

 

そろそろメジャー昇格が見えてきましたが、レッドソックスのサードにはディバース選手がおり、取って代わるのは困難です。大学時代は投手としても活躍しており、その強肩は魅力ですが、まずはファーストでのレギュラー争いとなりそうです。

 

 

アレク・ボーム

23(3B/1B)23歳 右投右打

フィラデルフィア・フィリーズ(AA)

 

2018年フィリーズ1巡目(全体3位)指名で入団

MLB公式TOP100プロスペクトランク34位、チーム内プロスペクトランク1位

 

MLB.comによるツール評価

Hit: 55 | Power: 55 | Run: 35 | Arm: 50 | Field: 45 | Overall: 55

 

今シーズン打撃成績(AA,A+,A通算)

125試合 .305/.378/.518 21HR 80打点 6盗塁 OPS.896

 

こちらは昨年のドラフト全体3位。

内野手登録最後の選手ですが、これで全6選手がチーム内ランク20位以内、うち3選手がTOP100ランカーということになります。これって凄くないですか?

 

さて、このボーム選手。

今シーズン開幕前のプロスペクト紹介で触れています。このときのコメントは短いながら、

三振が少なく、アベレージとパワー、スイングスピードとバットコントロールを高いレベルで持ち合わせたヒッティングプロスペクト。

とのことでした。

 

(※この記事の59位)

 

果たしてその評価は今シーズンの成績のとおり。打率、出塁率、長打率、いずれも素晴らしい数値です。

 

今シーズンのバッティングのハイライト動画なんですが、ギリギリまで球を見極めつつ爆発的なスイングで捉える感じが鈴木誠也選手にどことなく似ているような・・・?


Prospect Series: Alec Bohm Highlights (PHI)

 

今シーズンは大補強を敢行しながら、まさかのポストシーズン進出を逃し、そしてまさかまさか、同地区のナショナルズのワールドシリーズ制覇を見せつけられるという羽目になってしまったフィリーズ。

サードのフランコ選手はデビュー時の期待度から考えると物足りない成績が続いており、ボーム選手は来シーズンSTでの仕上がり次第では、早い段階で一気にAAからのジャンプアップも有り得ると思います。

 

 

以上、内野手登録選手の簡単な紹介でした。

ここまで内外野は、ほぼプロスペクト・オールスターズという感じです。

どの選手も、将来が楽しみですね!!

 

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