試合の始まりから終わりまで、見どころたくさんの試合でしたね。
今年のカープらしくない勝ち方が出来ました。(笑)
やっぱり!のホームラン。
初回、カープはチャンスを作りながら4番がゲッツーで無得点。
その裏の守りでは、またも2アウトまで漕ぎ着けていながら相手の4番に手痛い一発を浴びて先制を許してしまいました。
ここでの配球は、素人目にもちょっとどうなんだろう、と思ってしまいました。
初球をファウルとしたあと、2球目は内角に真っ直ぐで追い込みます。ここまでは素晴らしかったと思います。
3球目は外に真っ直ぐ。そして4球目にも外に真っ直ぐ。この2球は、勝負に行っているようには見えませんでした。
こうなると、次の球はストライクゾーンにいくか振らせにいくか・・・3球目か4球目、いずれかで勝負に行っておけばまだバッテリーが優位に立てていたはずですが、0−2から2−2として次で勝負に行かざるを得ない、という状況に。
こうなると、勝負どころでは変化球に頼りがちの會澤選手の配球パターンから考えるとほぼチェンジアップで間違いないだろうなあ、とテレビ越しの私にも予測できてしまいました。
果たしてその5球目はチェンジアップ、おまけに低めに決まらず真ん中付近へ。これを完全に読んでいたと思われる大山選手の『待ってました!!!』という声が聞こえそうな会心のスイングが待ち構えていました。完璧な一発。
(※素人のくせに偉そうな論評すみません・・・。)
大山選手の打撃はどんどん良くなっていて、結果が出るから自信がつく、それがさらに良い結果を生み出すというポジティブなサイクルになっているように見えます。打席での雰囲気も兼ね備えてきました。敵ながら、阪神待望の生え抜きの主砲として頑張って欲しいですね。
注目の藤浪投手。
今日の試合の注目すべき選手は、何といっても藤浪投手。
かつてのゴールデンルーキーが今年のゴールデンルーキー森下投手と対戦する、というのも注目すべき点なのかもしれませんが、やっぱり今日の主役は藤浪投手です。
本業でもプライベートでもいろいろとお騒がせとなってしまった選手ですが、そのポテンシャルは確かであることは誰しもが認めるところ。ここ数年は大きな壁にぶつかってもがいていましたが、今日は復活を期した先発のマウンドでした。
私は、というか野球好きの方なら誰でもそうだと思いますが、スケールの大きさを感じさせる選手というのは他にはない強い魅力があります。カープでは鈴木誠也選手、そして現在ブレイク中の堂林選手がそうですね。藤浪投手も、これを感じさせる選手として私もどうしても応援したくなります。
久しぶりに見た藤浪投手の印象は、セットポジションでリリースポイントが一段低くなってなんだかスケールダウンした印象が否めませんでした。
真っ直ぐのスピードは出ていますが、豪速球で空振りをどんどん奪う、という感じではありません。でも、これはこれで良いと思いますし、こういう試行錯誤の末に大きなものを掴むというのは今シーズンの堂林選手という好例があります。
今日の結果だとひとまず次回先発もあるでしょう。頑張って欲しいですね。
もらった!のホームラン。
阪神の選手にばかり頑張って欲しいですねとはカープ応援ブログらしからぬ様子ですが、もちろんカープを一番に応援しています。(笑)
さて今日の試合を決めた6回の満塁ホームランですが、連続四球などの自滅要素はひとまず置いておいてホームランを放ったピレラ選手の打席を振り返ってみます。
勝負は2球でついたわけですが、初球は真っ直ぐが高く抜けてボール。
そして2球目、外角に真っ直ぐを要求した梅野選手のほぼ要求どおりに投げ込んだところをライトスタンドに叩き込みました。
基本的に超早打ちのフリースインガーであるピレラ選手ですが、外国人選手によく見られる、真ん中〜内角の高めに速い真っ直ぐが来るとほぼ空振りになってしまうという弱点があります。エルドレッド選手なんかは完全にこれでしたね。
藤浪投手のスピードをもってすれば、今決して状態が良くはないピレラ選手に対しては高めに真っ直ぐを投げ込み続けるだけでも三振が奪えたような気がするのですが、ここで阪神バッテリーはピレラ選手の長所であるハードヒットが一番活きるところを選択してしまったのでした。
これは大山選手のホームラン同様、『もらった!』という思いでしたね。
(※素人のくせに偉そうな論評すみません・・・。)
この2本のホームランは、野球というものがいかに頭脳的、心理的なスポーツであるかを再認識させてくれたような印象的なシーンでした。
クローザーは一岡投手でいいんでない?
今日は9回を菊池保則投手が投げないことはほぼ分かりきっていましたが、ではそこに誰が?となると、昨日のピッチングを見て、大半のファンが一岡投手が起用されると思っていたのではないでしょうか。
そしてその一岡投手、期待に応えるナイスピッチングで早速セーブを挙げてくれました。高めの真っ直ぐで空振りを奪えているのが特に素晴らしい!これが出来るならクローザー起用に文句なしです。最後の1イニングを絶対に無失点で終えるというこのポジションには、三振を奪える能力が絶対に必要です。ただアウトを取るのではなく、三振を取らなければダメなのです。
これで対阪神今シーズン初勝利。2点差を守りきれたというのは何だか変な心持ちです。
開幕してからここまで、いろんな試行錯誤が見え隠れ(隠れてはないかも・・・)する2020カープ。まだしばらくこんな状況は続くと思うので、温かい目で見守っていきましょう。
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