勝ちにひと手間加えた形になりましたが、このおかげで上本選手にスポットライトが当たることになったのですから面白い。
主に走守のサブの選手としてキャリアを過ごしてきた上本選手も、先週の誕生日で早くも30歳。曽根選手が加入してからは、一軍の枠にこの2人がいるとどう見ても役割が被りすぎだろうと思う程度の地味な選手でした。
しかし、今シーズンの彼は、私にとってはちょっと違っていました。
シーズン開幕前あたりだったかな?何かの記事で上本選手が打撃について話していたのを見かけたのがきっかけです。
当時は、今まで打撃はからっきしと言っていい選手だったのに一体何言ってんだ、と失礼極まりない感想を抱いてしまったのが正直なところでした。おまけにどんな内容だったかは忘れてしまっています。
その印象があり、シーズンに入ってから打撃に注目して見ていると、確かに去年までとは違う(気がする)。
今シーズンは打席でも小さくならず、どっしりと構えている感じがします。そのためボールの見極めも随分と安定しているし、どこか打ちそうな雰囲気が出てきていました。
そんな中で絶好のアピールチャンスが、クローザーのセーブ失敗によって巡ってくることになりました。
外野は超前進。ここで小さく当てにいかず、しっかりとバットを振り抜く、冷静な状況判断の光る打席でした。
上本がサヨナラ打!九回の失策の借りを返し、男泣き! #carp
— 中国新聞カープ番記者 (@chugoku_carp) 2020年8月28日
ちなみに、直前の守りでの大暴投がありましたが、あれはとてもポジティブな気持ちになりました。勝ちを寸前にして、最後のアウトを何がなんでも取りに行ってやる、そんな気迫を感じたシーンでしたね。
上本選手に好感が持てるのは、こういう出場チャンスに渇望している様子がプレーから伝わるところ。特に今シーズンはそれが強く表れていると、私には感じられます。
このときもそうでした。
今シーズンは不調な田中選手や菊池選手に代わって、スポットでスタメン出場を務める機会が増えています。
走塁とユーティリティ性が今までの強みでしたが、最近は密かに打席を楽しみにしていたのでこの結果は嬉しいですね。
打撃に継続性が見られればレギュラーだって充分務まります。
世代交代?いやいや俺を忘れるな!!という気魄で、これからチームを盛り上げてくれると期待しています!
カープ カテゴリーの記事一覧 - baseballlll’s blog~カープとMLB。