成長の証、それは結果。
連敗を喫してこのカードに臨んだ両チームの戦いは、どちらもいい流れを作りかけながら主導権を握りきれないという展開が終盤まで続く、ある意味で面白いゲームとなりました。
カープとしては得点できていない試合が続いていましたので、まず菊池選手がその呪縛を振り払ってくれたのが大きかったと言えます。
前の試合で開幕からの連続試合安打が途切れた翌日に、連続イニング無得点を終わらせるというちょっと面白いホームランでした。
直後に追いつかれたものの、今度は頼れる主砲・鈴木誠也選手の素晴らしいスリーランで突き放し、その後色々ありましたが結果としてはこれが決勝点に。
あのインコースを詰まっているのにライナーでスタンドに叩き込む、相変わらずレベルの違いを感じさせるホームランでしたね。
さて、今日の試合での注目ポイントはやっぱり中村奨成選手の2番スタメン起用。
一軍登録すぐさまスタメン起用、これは本人のモチベーションも最高潮の状態でしょうから見ている側の期待も自ずと最高潮になってきます。
そして遂に!
5回オモテ、カウント3-2からの7球目、インハイの球を力強く引っ張ってレフト線に二塁打を放ち、これが嬉しいプロ初ヒット!
昨シーズン一軍の試合に臨んだときには、外に逃げる球は全く見えておらず、速い球にも完全に力負けしていました。
それが今日は球もしっかりと見えていて、あの二塁打も本当に素晴らしいバッティングでした。スイングが速くなった証拠でしょう。
間違いなく、中村奨成選手は成長していると感じました。
まだまだ、ドラフト1位の器を示すのはこれからです。将来は中村・正隨・林のクリーンナップ40発トリオということで、ひとつよろしくお願いしたいと思います。
最後に、今日は(現地時間では昨日)海の向こうでは毎年恒例のジャッキー・ロビンソンデーが催されました。
このブログでも毎年のようにこの話題には言及しているのですが、最近はアメリカなどで黄色人種へのヘイトクライムが取り沙汰されることが多くなっており、そんな中でこのイベントを迎えることに改めて大きな意義を見出さずにはいられません。
その行為は、その発言は、そのSNSでの投稿は、親や兄弟、あるいは我が子に見せたり聞かせたり出来るのか?
『全員が42番を着れば、違いは分からないさ』
映画"42"で、ブルックリン・ドジャースのキャプテンであり殿堂入り選手、ピー・ウィー・リースは言いました。
なぜか持っているカード。
人類も、このような恥ずべきことはさっさと克服して、成長の証を見せなければなりません。