プロ初スタメンマスクで大活躍、よく頑張った中村奨成選手！
そして大変な状況の中で、みんな本当によく頑張った！
昨日の更新では、負けたけれども最近になく面白い試合だったと書きました。
そして今日はそれ以上に、チームに一体感が見られた各選手の素晴らしいプレーぶりだったと思います。
その中でも今日の主役はもちろん、中村奨成選手！
まずは同点となる得点。
そして逆転となるタイムリー。
さらには守り、九里投手を支えて巨人打線を2失点に抑える大仕事！
なんだか今日は全てにおいて落ち着いて見えましたね。
初回だったか、守りを終えて九里投手の背中を叩いたシーンなんかは最早大物の貫禄ですよ。なんだかもう、『待たせたな！』とか言ってくれそう。(笑)
今日の驚きの抜擢は、いつも九里投手とバッテリーを組む坂倉選手が隔離措置によりベンチを外れたことで回ってきたチャンス。
超一流が揃うプロ野球界、その中で頭角を現すには実力に加えて運も必要です。今日出番が巡ってきたのは運としか言いようのない出来事でしたが、それを最高の形で活かすことが出来ました。
この一日の成功体験は、中村奨成選手の今後のキャリアにとても大きく影響するでしょう。
これからまだまだ長いはずのプロ野球人生、たくさんの失敗や挫折もあると思います。
でも、あのときこれだけやれたんだ、というところに立ち返る事が出来る、結果に裏付けられた自信を持つことが出来る。これはとてつもなく大きなことです。
今日という日の大活躍が、中村奨成選手の偉大なキャリアの始まりであると、私を含めカープファンみんなの夢が一気に大きく膨らんだ、そんな一日になりましたね。
さて試合を冷静に振り返ってみれば、九里投手は絶好調の巨人岡本選手にソロを浴びた以外は期待通りの結果を残し、打線は久々に繋がりを見せて10得点。
先制を許した以外は特に文句のつけようのない、理想的な展開でした。
ただ、得点したのは結局5回と6回だけなんですよね。
勿論6回の一挙9点が試合を決めたわけですが、勝利を引き寄せるため、攻撃ではいかにビッグイニングを作ることが大事か改めて痛感しました。
さすがに一度にあれだけ取れば相手の反撃意欲も削がれることは間違いなく、加えて選手起用もどうしても接戦の場合とは違ってきます。勝利が一気に近づくことがよく分かります。
今日は効果的に得点できましたが、ポイントとしては鈴木誠也選手とクロン選手を4番5番と並べたことが良かったのではないかと思っています。
これまで打線の中では迫力のあるパートというものが無く、どうしても散発的になりがちでした。
今日のように長打力のある打者が続くことは、相手バッテリーは”甘くは行けない”、”カウントが悪くなったら無理に勝負するより歩かせよう”という方針が続くということになり、メリットしかないと私は考えます。他球団がほとんどそういう打線なので、やはり怖いし攻め方を見ていてもそうだと分かるんですよね。
これで今まで鈴木誠也選手1人に集中していたマークを分散させることが出来れば、ようやく得点力が多少改善するかもしれません。
それにしてもクロン選手は不調だ期待はずれだという論調が見られますが、現在のところ打率.236で、長打率は.449です。そしてヒット5本のうち1本がホームランという成績。
もともとこんな感じを予想してたので、もう少しだけ出塁率(これは間違いなく上がってくると思います)とホームランの率が上がってくれればもう充分じゃないでしょうか？まさか3割打者になれると期待して獲ったワケはないでしょう？？
普通にスタメンで出場し続けていれば定期的にドカン、ドカンとホームランを打ってくれるはずなのです。あまり出したり引っ込めたりとか、代打の1打席に期待を込めるような起用の仕方では思ったパフォーマンスは得られないと、私は思うのですがね。
今日は会心の勝利を飾ったカープですが、この2試合を見ると新型コロナウイルスの影響は良くも悪くもチームの劇薬となった感があります。
個々人の力量の合計は下がったかもしれません。
しかし突然の緊急事態に陥ったからこそ、チーム全体の結束が強くなる。
そういうことって必ずありますよね。
決してチームは強いわけではなく、むしろ弱いほうであることは認めざるを得ません。
しかし昨日や今日のような、気持ちのこもった試合を見ることが出来るなら・・・カープの未来は明るい！！
そう思うんですよね。
たまらんのう。
まったく最高だぜ、カープは。
