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2022シーズンは15試合、ペナントレースの1割を消化しました。もう1割、早いですねえ。
我らがカープは10勝4敗1分、勝率.714で単独首位!であります。
まさかこんなスタートダッシュを決められるとは、恐れ入りました。
ここまでの戦いぶりを見ての印象ですが、まず打撃陣は波がありつつも全体的には調子が良いと見ていいのではないかと思います。
上位から下位までバランスよく、果ては投手までよく打っているなあという印象です。
一方で投手陣、こちらも、いえこちらの方がよく頑張っていますね。
敗戦した4試合は全て1点差、且つ失点が4以下(9回までに限定すれば3以下)というのが、カープの守りの底力を感じますし、これは投手陣の頑張りに他ならない、と言っていい内容です。
ここまでのチーム投手成績を見てみると、以下の項目でリーグ1位をマークしています。
・防御率、FIP
・WHIP、四球率
・先発投手のイニング数
これらのうち、特に優秀な数値を叩き出しているのが先発投手のイニング数です。
両リーグ1位の102回。
これは次点のオリックスとは12回、セリーグ次点の巨人とは13回1/3の差をつけての1位で、いずれも同じ15試合を消化している中でのこの差です。
QSという視点で見てみると、開幕以来先発投手がこれを果たしたのは、なんと15試合中で13度。
ローテーションが2巡した現段階で、先発投手6人全員が達成しています。
先程の先発投手の消化イニング数を1試合平均にすると、7回を投げ切るかどうかというあたりの数値になります。そりゃこれだけ勝つよね。
キャリアの円熟味を増す大瀬良投手、九里投手。
エースポテンシャルを遺憾なく発揮している森下投手。
着実な成長を見せている床田投手。
この4投手に、次世代左右の柱として遠藤投手・玉村投手が意欲的に結果を残してきており、先発ローテーションはとてもいい状態にあります。
二軍では小林投手、高橋昂也投手あたりが成長途上の若手の中でも頭ひとつ抜けているかなと思いますが、新助っ人のアンダーソン投手も先日会心のピッチングを見せていましたし楽しみですね。
そしてこの先発投手の頑張りが、今年のカープが取り組んでいるスモールベースボールとの相性抜群なわけです。
スモールベースボールは本質的に大量点を期待しません。ただやみくもにカープ伝統の機動力野球だなんだと攻撃面だけ実践したところで、まず守りで失点を少なくしないことには勝利を得るための戦術として成立しないのです。
このあたりも今年のカープは佐々岡監督がチームの長所短所をよく把握した上で戦略を立てていることが窺えるポイントで、試合を見ているだけでは果敢にリスクを冒しているように思えてもその実は冷静な現状把握から導き出された戦略に裏打ちされた結果なのであると、私はそう推察しています。
まだ15試合ですから、こういった推察もシーズンを終えてみれば『運』とか『勢い』で片付けられてしまう可能性も大いにあります。
それでも、そういった指標の兆候は投打ともに今のところは見られないので、この強さは本物だと思いたいですが・・・当然、この調子がずっと続くわけもないと、そうも思っています。
ま、どちらにしても楽しみしかないですけどね。