いよいよ大詰めのCS争い、カープは勿論のことDeNAも巨人も、もう一敗も許されない気持ちで戦っています。
そう、一敗の重みがあまりに大きい。
そんな重圧の中で、本日はカープがホームラン攻勢!
緊張をスカッとはね飛ばす快勝でございました。
ワーイ。
個人的に今日最も印象的だった場面は、3-3となって緊迫感も増してきた7回、先頭の末包選手の打席でした。
直前の第2打席では外へのスライダーをギリギリのところで拾ってセンター前に落とすタイムリー。
この打席、巨人バッテリーの攻め方としては正解で、最終的には直前に投げたボールへの反応をヒントに、外に逃げる球か、高めに速球を投げ込んで空振りを奪うというのが末包選手攻略のセオリーだと思います。
事実タイミングもコースも良かったように見えましたが、末包選手が執念で喰らい付いたという感じでしたね。
その次の第3打席。
巨人バッテリーはまず初球インコースに速球を投げ込みました。
これで見逃しストライク、あるいはもし振ってきてもファウルか、第1打席のように押し込んでゴロ・・・という意図だったと思います。以降は外中心の攻め、という組み立てで。
そこを末包選手の『そら来たァ!』という声が聞こえてきそうな決め打ちフルスイング。
完全に結果論ですけど、あの打席で長打を狙うならあそこに来た初球しかなかったのではないかと。読みが光った一打でした。
さらに第4打席。
ここは巨人バッテリーにとって長打だけは絶対にダメな場面ということで、徹頭徹尾ボールを外低めに投げ込んでいました。
まあ定石といった感じですが、しかしフルカウントからの6球目。外やや甘く入った変化球を巻き込むように打ってレフトスタンドに叩き込みます。
バットも含めた長いリーチを活かして外の球を巻き込むホームランは、今シーズンから参考にし始めている長野選手そのものでした。
今日の末包選手は読みも技術も冴え渡っていました。圧巻の出来です。
秋山選手、堂林選手も大事な場面でそれぞれホームランを放ってチーム合計4アーチで完全に東京ドームの制空権を掌握。
特に秋山選手のホームランは一体いつぶりなんだというくらい久しぶりで、なんと5月31日以来だそうですよ。
フルカウントまで粘って、直前の球は外にきた変化球をなんとか拾ってファウルにしていたので、これは三振回避で当てにきているのかな?と思いきや最後はインハイに速球がきたところを思い切り引っ張り込んでスタンドに。いやぁ〜恐れ入りました、百戦錬磨の打者の片鱗を見ましたね。
一方、カープ先発の森下投手はカウントを不利にしがちで相当苦しみましたが、ホームランが絡まずに大量失点を免れました。
以降はリリーフが本来の実力を発揮。
東京ドームではいかにホームランで得点を重ねるかが大事で、逆に相手にホームランを打たせなかったことが快勝へと繋がったように思います。
それにしても小園選手が何でもない送球動作で足を捻ったり、秋山選手が最後の打席で死球交替したりと、なんかもう呪われてるんじゃないのかってくらいアクシデントが重なりますねぇ・・・。
明日は両選手どちらもまだ出場できるか微妙です。
幸いにも今日はDeNAが敗れたことで、3位DeNAと2ゲーム、4位巨人と5ゲーム離れた状態になりました。
そして明日からはDeNAと巨人の直接対決3連戦なので、まずAクラスを確定させたいカープにとってはありがたいスケジュールと言えるでしょう。
とはいえカープは残り5試合、これをひとつずつしっかりとモノにしていくことが大切です。
まずは自力。
そして最終目標の日本一に向かって、応援あるのみです。