もうここまでくると、勝った負けたの一喜一憂は無くなり、その試合の中で見どころを探してポジティブにいるというのが健康的なプロ野球観戦です。
暗黒時代のカープは勝敗よりも前田智徳の打撃結果こそが大事、そんな感じです。
ということで、今日はサヨナラ負けこそ喫しましたが、逆に悪かったところは少なく、久しぶりに良い試合ができたのではないかと思います。
特にやはり先発の森投手。よかったですねぇ〜。
ランナーが出てもストライクゾーンに大胆に投げ込めていて、緩急もよく効いていたように見えました。
好調の阪神打線を相手に、狙って三振を取れていたのが素晴らしいですね。
森投手ももう26歳ですから(誕生日、1月1日だったんですか！)、そろそろローテーションに年間通じて座ってなきゃならない頃です。今日のような投球を安定して見せることができれば、少なくともローテーションのバックエンドは充分に務まるんじゃないでしょうか。
欲を言えばもう少し球速がアップすると尚いいかな？
打線は2番に坂倉選手、4番に野間選手を据えるというこれまでなかなか見られなかった試み。今更かよ！とは思いましたが・・・。
この打順、1番の秋山選手と2番の坂倉選手が揃って2安打したので、そこはよかった。
ただ、その後ろの堂林選手に2度送りバントをさせて『1点しか取りに行かない』攻撃になってしまったのがつくづく残念でした。それなら3番に小園選手を置いて大量点狙いでよかったような。これがひとつの逆転負けのきっかけでもあったように思います。
まあ素人考えの結果論なんでね、わかりませんけど。
そして4番の野間選手は既に調子がだいぶ落ち着いてしまっており、今日は最低限の結果こそ残しましたが、わざわざ4番に抜擢するには遅きに失した感は否めませんでした。
最後に直接的敗因となったブルペン。
最大の武器のはずでしたが、立て続けに失敗が続いています。
今日は島内投手の出来に尽きるでしょう。
初球いきなりの死球。今シーズンはストライクを取ることができないシーンをよく見ます。もともと制球のいい投手ではありませんが、こんなに酷かったっけ？？
しかも相手打者が昨日も死球を与えている森下選手。阪神の最終盤における快進撃、ここまでの最大の立役者といってよく、そういう選手に2日連続でぶつけてしまうというのは故意ではないにせよ印象が悪すぎます。フェアじゃないよね。
その後の森浦投手の押し出しはちょっと判定が気の毒でしたし、併殺コースのミスはギリギリのプレーでアウトを2つ取りに行った結果起きたことなので仕方ない。
サヨナラの場面も、黒原投手にあそこまで抑えるのを期待するのはちょっと難しい。
ハーン投手が離脱したぶん、この辺りの継投のやりくりは難しかったでしょうね。
明日からはCSラインの直接対決攻防戦です。
勝ち負けよりも、常廣投手のデビューが楽しみです！
