baseballlll’s blog〜カープとMLBと釣りと。

野球(主にMLB、広島東洋カープ)、釣り(バス、ソルト全般)がメインです。

カープ打線の『ドッテン』具合。

試合中ですが・・・。

ここまではまた似たような攻撃の展開。


今シーズン低調な我らがドッテンカープ。

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せっかくの機会なので、『弱い』『打てない』という抽象的な話ではなく、数字を見てみました。

レギュラークラス各選手の3連覇した2016〜18の3シーズン通算成績と、今シーズンここまで(16日の試合分まで)の成績を並べています。調子の波を見るために、BABIP(インプレー打率)とK%(三振率)も出しています。両方ともアテになる指標かと言われるとかなり微妙ですが、ざっくりとした見立てをするために見てみます。

 

スラッシュラインは打率/出塁率/長打率の順。

BABIPは3割程度を基準に、それより低ければ運が悪い(これから打率が上がってくる可能性が高い)、高ければ運が良い(これから打率が下がってくる可能性が高い)、というのがとっても大まかな見方です。実力のある選手、打球が速い選手や足が速い(内野安打が出やすい)選手は高くなる傾向にあり、実力不足の選手や非力な選手、鈍足な選手は低く安定する傾向にあります。

K%は30近辺は扇風機、10以下なら三振を奪うのが困難な打者、みたいなイメージです。

(※太字が今シーズン成績)

 


田中広輔(SS)

2033打席/1718打数/468安打/31HR/665塁打/241四球/49死球/357三振/15犠打/10犠飛

.272/.376/.387

OPS.763 BABIP.326 K%17.56


.180/.286/.213

OPS.499 BABIP.262 K%27.14


カープ3連覇は攻撃力が最大の特徴でしたが、そのチームにおいて丸選手、鈴木選手と並んで最も大きな役割を果たしたのが田中選手と言えるでしょう。スラッガータイプでは無いにも関わらず非常に高い出塁率を安定してマークし、3シーズンで758回も出塁し、299回もホームを踏んでいます(いずれもHR含む)。1番に定着する前は積極的にボールを追いかけていましたが、1番打者になってからは四球も多く獲得するようになり、凡退時にも相手投手に多くの球数を投げさせるなど、あっという間に球界トップレベルの1番打者に成長しました。

しかし今シーズンは開幕から全く調子が上がらず、チームの得点力を大きく落とした要因になってしまっています。出塁率は打率より1割高いですが、それでも3割すら切っているという有様。三振率が10%近くアップしており、他球団からのマークもかなり厳しくなってきているようです。また、不調と三振の多さを意識してか積極的にスイングしていく姿勢が見られ、本来の選球眼を発揮しにくい状況に陥っているようにも見えます。BABIPから見るともう少し成績を上げてくると思いますが、併せて三振率が改善するのかも重要なポイントです。1年通じて信頼できるトップバッターはやはり田中選手しかいないので、早期の巻き返しに期待するしかないのが現状ですね。

 

 

菊池涼介(2B)

1911打席/1696打数/464安打/40HR/675塁打/123四球/4死球/324三振/83犠打/5犠飛

.274/.323/.398

OPS.721 BABIP.317 K%16.95


.250/.303/.333

OPS.636 BABIP.275 K%11.76


田中選手と比較すると3連覇中は安打、HR、塁打、三振の数はほとんど差が無いのに対し、四死球の数は半分以下、その代わり犠打は5倍超という菊池選手。積極的にスイングしていくタイプで調子の波が大きいのが特徴ですが、今シーズンここまでもそんな感じですね。まだまだ衰える年齢では無いので、全体的な数字はここから1〜2割増しくらいのところで落ち着いてくるでしょう。3シーズン連続で13本以上のHRを記録していますが、今シーズンは20発くらい打って打線を引っ張る存在になって欲しいですね。来シーズン居なくなるので、そのくらいの置き土産が欲しいです。

 

 

野間峻祥(CF)

557打席/503打数/137安打/5HR/181塁打/37四球/6死球/85三振/9犠打/2犠飛

.272/.328/.360

OPS.688 BABIP.318 K%15.26


.302/.318/.412

OPS.730 BABIP.360 K%19.40


今シーズンのカープ、悩める3番打者を現在のところ主に務める野間選手。どうしても丸選手と比較してしまうのですが、残念ながら全くもって物足りない結果となっています。打者としてのスケールが違い過ぎるので、比較するのは酷な話ですが・・・。良い点は打率が3割あるという点だけで、出塁率は打率とほぼ変わらず。選球眼が悪く、ボール球にひたすら手を出しては不利なカウントに持ち込まれ、三振あるいは当てに行って凡退というケースが目立ちます。体格が年々がっしりしてきて、長打力も成長しているのかと思いきや打球はイマイチ弱々しいゴロばかり・・・。ここまでの成績は多少運が良いようなので、収まりどころとしては良くて昨年並みといったところでしょうか。ここから緒方監督の現役時代のような選手になれるか??とにかくホームランがもっと欲しいですね。

 


鈴木誠也(RF)

1560打席/1325打数/422安打/85HR/785塁打/203四球/14死球/275三振/3犠打/15犠飛

.318/.410/.592

OPS1.002 BABIP.344 K%17.62


.275/.424/.706

OPS1.130 BABIP.212 K%18.18


BABIP低っ!

と驚く数値ですが、ここまで放った7本のホームランを除いた打率は驚きの.159!ヒットの半分がホームランなので、そりゃこうなるわなという感じですが。もはや鈴木選手において心配なのは故障とモチベーションの低下くらいですね。打席ではいつも打ちそうな雰囲気が漂っていますし、しっかりとボールの見極めも出来ているように見えます。昨シーズンは足首の故障からかRFの守備範囲が大きく狭まってしまいましたが、今シーズンは足の状態も良さそうに見えますし、走攻守でいいシーズンを過ごし、打撃面では是非ともキャリアハイを更新する成績を残して欲しいですね。

 


松山竜平(1B/LF)

1108打席/1001打数/308安打/36HR/490塁打/93四球/2死球/120三振/0犠打/12犠飛

.308/.364/.490

OPS.854 BABIP.317 K%10.83


.171/.277/.341

OPS.618 BABIP.142 K%8.51


BABIPが3シーズン平均の半分にも満たないという低さ。確かに良い当たりを打っても野手の間を全然抜けない打席が目立ちますね。追い込まれてもなかなか三振しない対応力は流石ですが、今シーズンは打席でのアプローチを変えたのか、初球の甘い球を見逃すことが多い、ような気がします(本当に気のせいかもしれませんが)。

気になるのは横浜のトラックマン導入でのシフト戦術。結果によっては各球団がこれに倣う戦術を採るかもしれません。

松山選手は見た目に反してラインドライブヒッターですが、速いゴロや低いライナーで今までヒットになっていたものがシフトの影響で打ち取られることが増えるということになると、昨シーズンまでと比べて成績が落ち込んでも不思議ではありません。もともと内野安打が期待できない上に、加齢によるパワーの衰えで打球速度の低減が現れたりすると、シフトの影響をモロに受けることになりかねません。それほど四球を選ばないタイプなだけに、攻撃での貢献度が一気に下がることも充分あり得そうです。守備や走塁での貢献は見込めないので、ちょっと心配ですね・・・。

 


X.バティスタ(1B/LF)

445打席/398打数/98安打/36HR/219塁打/41四球/2死球/125三振/0犠打/4犠飛

.246/.317/.550

OPS.867 BABIP.257 K%28.09


.129/.229/.161

OPS.390 BABIP.167 K%20.00


あまりにも打ててなさすぎて、今シーズンの数値を出しても何の参考にもなっていません。(笑)

相手バッテリーの攻め方を意識するあまり、でしょうか?甘い球は見逃しがちで、直球系には振り遅れ、外への変化球には相変わらずバットが出てしまいます。最大の魅力である規格外のパワーも見せ場なく打席を終えてしまう場面ばかりが目立ちます。いっそのこと7番くらいでレギュラー固定して、シーズン終えたら40本打ってた、というのを期待していますが。起用法も勿体ないというか、ラテン系はのびのびプレーさせたら一気に打ちまくる気がするんですけどね〜(勝手な偏見です)。

 


會澤翼(C)

926打席/799打数/222安打/26HR342塁打75四球25死球143三振19犠打8犠飛

.278/.355/.428

OPS.783 BABIP.307 K%15.44


.195/.353/.317

OPS.670 BABIP.241 K%21.57


打撃が魅力の會澤選手ですが、ここまでは低打率。しかしながら出塁率は良い数値で、三振は多いものの相変わらず打席でのスイングは鋭さを感じさせます。打撃ではそのうち結果が出てくるとは思いますが、それよりも配球を含めたバッテリーの守りでの貢献を上げて欲しいところですね・・・。

余談ですが何かと死球が話題になる會澤選手。右方向への長打も多く、打席では思い切り踏み込んでいくタイプなので死球が多くなる傾向にはあります。それにしても3連覇中は926打席で25もの死球を喰らっており、田中選手が2033打席で49死球ですから、會澤選手は率に直すとその上を行くことになります。球界トップクラスに被死球率が高い選手ということになるんでしょうか。しかし田中選手にしても會澤選手にしても、これだけ死球を受けていながらそれによる離脱はほとんど無いのですから、当たり方が上手いんでしょうね。学生時代に監督から『避けるな!上手く当たれ!』と怒られた元球児の方々は多いと思いますが、そうは言っても当たったら当たったでメチャクチャ痛いですからねえ・・・。

16日の試合での巨人の山口投手は、會澤選手に対しては見ていて笑っちゃうくらい投げにくそうでしたね。インコースへの要求も全部アウトロー方向へ行ってしまい、ストライクを取るのにも大分苦労している様子です。あれだけ色々あると、もうしばらくは毎打席申告敬遠にでもしてくれという感じでしょうか。(笑)

 


安部友裕(3B)

999打席892打数253安打14HR359塁打67四球5死球218三振26犠打8犠飛

.283/.334/.402

OPS.736 BABIP.358 K%21.82


.244/.311/.366

OPS.677 BABIP.281 K%17.78


いわゆる巧打者タイプかと思いきや三振が結構多く、しかし印象的な場面でのホームランもあったりと評価の難しい選手。攻撃型の選手でありながら内野の複数ポジションを守れる点が強みですが、守備にはあまり期待出来ません。カープ長年の課題である3Bレギュラーを確たるものにするには、キャリアハイとなった2017年シーズンを上回る成績を残したいところ。かつてのドラフト1位も早30歳を迎えるシーズンとなりました。アプローチの粗さが無くなれば充分上位を打てるポテンシャルはあると思うのですが・・・。

 

 

 

ということで、とりあえず現時点でのレギュラー格あたりについてまとめてみました。間違いなく打線の調子がこのままということは無いと考えていますが、そろそろ次の世代の台頭を期待したいポジションもいくつかあるのは間違いないですね。

 

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