baseballlll’s blog~カープとMLB。

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『1番・西川』OPS1.006←ちょっと強すぎない?

交流戦から大型連敗中にかけて、とにかく得点出来なかったカープ。オールスター明けから、ようやく打線が上向いてきました。

特に1〜4番の上位打線が得点・打点を着実に記録するようになり、繋がりが出てきたように感じます。やはり試合の中でも打席の多く回る上位が機能しない事には、得点力は高まりません。

そんな中で活躍が一際目立っているのが鈴木誠也選手と、1番に据えられた西川龍馬選手

 

西川選手は今シーズン、4番と9番以外の全ての打順を務めているのですが、前半戦では主に3番と5番で出場しています。球団史上二位の連続試合安打を記録するなど一時は好調でしたが、ここまでのシーズンを通して見てみると打撃が魅力の選手とはとても言えない、非常に物足りなさの残る成績です。

 

昨シーズンと何が違うのか?

昨シーズンは107試合に出場し、361打席で.309/.364/.450、OPS.814というキャリアハイの成績を残しました。

今シーズンはここまでで85試合、334打席で.274/.308/.393、OPS.700と、昨シーズンの成績と比較すると、全ての数字が大きく落ち込んでいます。

 

原因を探るために大まかな指標を見てみます。

 

まず三振率を見てみると、ルーキーイヤーから

15.5%→15.9%→14.1%→12.0%

と推移していて、今シーズンは例年に比べ良化していることが分かります。

次に四球率。こちらはルーキーイヤーから

6.9%→4.5%→7.5%→4.8%

と推移していて、出場の少ない初年度を除くと昨シーズンは高かったと言え、これが.364という高い出塁率にも繋がっています。試合を見ていてもお世辞にも選球眼が良い打者とは言えないので、今シーズンの数値がほぼ実力を表していると思われます。

他にはBABIP(これがアテになる指標かどうかはさておき)が昨シーズンの.345から今シーズンは.284とかなり落ちており、昨シーズンは運も良かったこと、また今シーズンからカープ以外の全球団がトラックマンを導入済みであることから、シフト等が影響している可能性もあります。

 

他の要素に目を向けると、昨シーズンまでは代打や併用での起用も多く、調子の良し悪しや対戦相手の得意不得意を見極めての出場判断が多かったはずなので、比較的結果を出しやすい環境にあったと言えるでしょう。

対して今シーズンからは外野へコンバートされ、ほぼレギュラー格での初のフルシーズン(そういう扱いと見ていいでしょう)を過ごしており、当然調子の波や相性などが良い悪い含めて成績に反映されます。

そのため、一旦昨シーズンの成績は置いておき、今シーズンの最終的な結果こそが本来の実力を反映しているものになるのではないかと私は考えています。

 

タイトルから話が脱線しすぎだろう!!

ええ、仰せの通りです。


1番に定着後の好調ぶり。

さて、オールスター明けからは毎試合1番で起用され、いい活躍を見せている西川選手。ここでスタメン1番出場での成績を書き出してみます。

 

7/21 4-2,HR,1得点

7/20 3-1

7/19 4-3,2塁打,2得点

7/17 3-0,1四球,1得点

7/16 4-2,2塁打

7/15 5-1,1得点

----------------------

5/11 3-1,1四球,1得点

 

(AS後)

6試合23-9,1四球,5得点

.391/.417/.609  OPS1.026

(1番通算)

7試合26-10,2四球,6得点

.385/.429/.577  OPS1.006

 

凄い!OPSだけで見ると、『1番・西川』と『4番・鈴木誠也』は同等の打者です。(笑)

まだサンプル数が少ないですが、是非ともこの調子をキープして欲しいですねえ〜。

 

因みにあまり良いイメージの無い『3番・西川』ですが、

(3番通算)

17試合67-13,4四球,4得点

.194/.239/.328  OPS.568

イメージより更に酷い。(笑)

 

まだまだできる!

西川選手は選球眼の悪さが特徴で、これだけ見るととても1番打者向きとは思えません。その代わりに持ち合わせた類まれなコンタクトスキルは、1番打者に必須とは言えないものの、とても大きな魅力と映ります。

選球眼は生まれ持った能力に拠るところが大きく、改善することは難しいと聞いたことがありますが、反対にこの芸術的なコンタクト技術も練習したからといってここまでのレベルのものを身に付けることは困難だと思います。これが存分に活きるのが、1番打者で相手投手に多くの球数を投げさせたい場面。特に初回の先頭打者としては理想的ですね。

 

これから注文を付けるとすれば、長打の数。ホームランと三塁打はいずれも昨シーズンの数に並んだものの、二塁打は昨シーズンの22本に対し、今シーズンは(打席が27少ない状態で)12本。長打率もまだ4割を切っています。

1番打者とはいえ、もともと二塁打や三塁打をたくさん打てるバッターだと思うので、より得点チャンスを創出する意味でもここはもっと多くの数字を期待したい!

 

個人的に心配しているのは、怪我。しかもこれは西川選手特有の理由で、どんな悪球にも手を出してコンタクト出来るせいで、インコースのそれを捌いた結果しょっちゅう自打球を喰らっているのを目にします。右足にレガースを着けてはいますが、腿とか脇腹あたりの普通は有り得ないような場所に当たっているのも時々見るので、いつか怪我しやしないかとヒヤヒヤしますね・・・。

ここからの夏場、チームの更なる浮上にはこの男の活躍が欠かせません!

頑張れ、西川龍馬!!

 

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