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広島東洋カープ全力応援!MLBなども。釣りの話題は別ブログに引っ越しました。

カープの打者はどのくらい打っているのか?(西川・鈴木・松山)

今年のカープは昨日までで45試合を消化、戦績は18勝23敗4分、借金5という状況です。

ちなみに昨シーズンの45試合経過時点の戦績は26勝18敗1分、ほぼ今シーズンと逆ですね。なお45試合目はあの怒涛の11連勝の9勝目を挙げたところです。11連勝の前後にも4連勝、5連勝を記録するなどとにかく絶好調だった頃ですね。今のチームにはこういう勢いがまだ見られないのが、残念なところです。

 

さて、このブログは私がヒマになると(そして気が向くと)選手ごとに数字を掘り下げた記事をアップしたりしていました。 

 

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今回もそんな感じで・・・3選手ほど今シーズンのここまでを見てみました。

よろしければお付き合いください。

なお、成績や指標などは以下のサイトより引用させていただいております。

 

1point02.jp

 

baseballdata.jp

 

baseball.yahoo.co.jp

 

※wOBA・wRAA・wRC+の後ろの数字がある場合、赤字がリーグベスト青字がリーグワーストです。

 

西川龍馬(CF) 25歳

43試合 .316/.378/.468 OPS.845

wOBA.375 wRAA7.3 wRC+121

同い年の鈴木誠也選手と共にカープ打線を支える存在に成長したコンタクトヒッター。

落ちる球に強く、悪球にも躊躇なく手を出していくのが特徴的ですが、それ故四球をあまり選べないという傾向があります。しかし出塁率はここまで1番打者としては合格ラインと言ってよく、今後もこのペースで打っていくことがカギになります。

昨シーズンは1番打者に据えられると打ちまくり、新たな境地を切り拓いた感がありました。今シーズンも開始当初の3番ではグズグズしていましたが、1番に返り咲くとまた打ち始めました。どうも1番が性に合っているようですね。

また昨シーズンはフライ率が激増しており、大幅なモデルチェンジか!と思いきや今シーズンは逆にゴロ率が激増、これがリーグトップの数値になっているなど色々と面白いバッターです。例年13〜14%の三振率がもっと下がってくればさらに曲者感が増して面白いのではないかと思っています。

今シーズンは休養が少し目立ち、走塁指標のマイナスが少し大きいのはちょっとお疲れ気味?怪我には気をつけて、頑張って欲しいですね。

 

鈴木誠也(RF) 25歳

44試合 .333/.441/.617 OPS1.058

wOBA.464(1) wRAA21.4(1) wRC+182(1)

打席での威圧感、野手としてのスケールの大きさはリーグNo.1だと思いますが、攻撃の指標に置いてもリーグNo.1の若き日本の四番。

18日が26歳の誕生日です!皆さんお忘れなきよう。

今シーズンの特徴といっても、もはやリーグトップの数値なんて普通、全てが高次元で安定していて打撃では言及すべきことが何もありません・・・。

 

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(大切に取ってあるBBMのルーキーカード。今と変わらない、鋭い眼光が印象的です)

 

昨シーズンからは四球率が上昇、三振率は低下。ボールゾーンを振らないことに関してはリーグで1人ズバ抜けて低い数値を叩き出しているなど、ますます攻略困難な超一流スラッガーに成長しています。ちなみにスイング率自体もリーグで最も低く、それでこれだけの成績を残しているので、一振りで決める居合みたいなスタイルになっています。

ここまでは前2シーズンよりも少しハードヒットの率が低めで、その分BABIPも少し低くなっています。例年通りに戻したとすると更に数字は良くなっていくはずで、wOBAやwRC+はキャリアハイを更新する勢いです。一体どこまで行くのか?まだまだ上がありそうなのが恐ろしいですね〜。

攻撃面では他に走塁も特徴的で、プラスの走塁貢献(UBR)とマイナスの盗塁貢献(wSB)というのが例年の傾向になっていますが、これは今シーズンも変わっていません。

昨シーズンはリーグトップの走塁貢献、リーグワーストの盗塁貢献という非常に極端な結果が出ており、ファン的には怪我のリスクもある盗塁はしない方がいいのでは・・・と余計な心配をしてしまいます。(笑)それでも走る、守ることにもこだわってグラウンドを駆け回ることに選手としてのプライドを持っている様子が窺え、これは背番号1の前任者、前田智徳さんに通ずるところがありますね。

そういえば先月、MLBの名物記者ジョン・モロシ氏のツイッターに名前が登場するということがありました。

もはやそのポテンシャルはメジャーリーガー級。世界が放っておくわけがありません。

 

松山竜平(1B) 34歳

37試合 .291/.313/.418 OPS.731

wOBA.315(8) wRAA-1.4(9) wRC+80(9)

昨シーズンは序盤の大ブレーキっぷりが印象的で、それが尾を引き打撃成績はキャリアワーストでした。今シーズンはコンディション不良から出遅れましたが、巻き返しを期待したもののここまでは残念ながら『打っているようで全然打っていない』の一言に尽きます。印象とのギャップがありすぎて正直ヤバいです。

例年よりも三振率が急増しており(10〜12%程度→17.7%)、四球率もいきなり数字が悪化(9%前後→3.4%)してリーグワーストの数値となっています。

また、もともとフリースインガーではありますが今シーズンはもはや振り回す悪癖と言っていい水準になっており、ボールゾーンスイング率は悪球打ちの西川選手を遥かに上回りリーグワースト2位。もしかして動体視力が低下している?

wRAAがマイナスでwRCもたったの80しかないということは、『並以下の打者で、打撃で足を引っ張っている』という事実になります。松山選手は鈍足なので、正直攻撃の総合指標はちょっとそこも考慮する必要はあると思いますが、それでも出塁率、長打率も全然物足りません。ここでは書いていませんが一塁手としての守備指標もダントツのリーグ最下位で、これらが意味するところは『今すぐ少なくとも並レベルの選手と替えなければならない』ということです。さんざんな書きようではありますが、ある意味で三連覇以降のカープを象徴している一人とも言えます。

救いはライナー性の打球割合とハードヒット率がキャリアハイの水準で、スプレーヒッターぶりは変わらず健在であること。

打撃に関しては年齢による衰えを隠しきれていないのか、打席でのアプローチを変えたのか。とにかくここから大爆発を見せて、シーズン終了時にはなんとか2018年シーズンに届くような成績を残してほしいのですが・・・。

そして、これらを見ると後釜の育成も急務となりますが、現状他のポジションと比べてその気配が薄いのも気になります。他のポジションは若手の台頭も徐々に見られてきていますが、今シーズン中に何かしらの方向性は見られるのでしょうか。

 

 

というわけで、個人的に気になっていた選手たちの現状を掘り下げてみました。

まだまだシーズンは3分の1を少しすぎたあたりです。もう8月中旬なのにあと3分の2程もあるというのがちょっと信じがたいですが、健康に気をつけて、さらなる躍動を見せてくれることを期待しています。

 

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