コロナ禍のピークは過ぎたのか?そうではないのか?分かりませんが、このブログを更新していないのと同様に、私の頭の中の野球の情報もまったく更新されていません。
ニュースを漁ってもコラム的なものばかりで新しい情報は少ないんですが、結構面白いものが多いですね。発信元も色々と苦労しながら空白を埋めているのがよく分かります。
世間の風潮は、これが慣れというものなのか?自粛ムードもピークを通り越し、なんとな〜く緊張が緩んできたような感じを受けます。休業要請も徐々に緩和の見通しが出て来たのも影響しているでしょう。
しかし気を抜けば状況はまた一気に悪化しかねません。『高名の木登り』の教訓のとおり、安心できる状況になるまでは、一人ひとりの行動に今一度気をつけることが大切だと思います。
野球ファンとしては暇な日々が続く中、アメリカではこんなニュースが。
機構の開催条件の案を全球団のオーナーが了承したため、次のステップとして選手会にその案を提示するようです。
案の概要は、ソース元の記事によると
「開幕は7月4日の独立記念日の週末に無観客試合」、「シーズン82試合」、「プレーオフは現行の10球団から14球団に拡張」、「試合開催は州知事らによって承認された地域」、「スプリングトレーニングは6月開始」、「完全指名打者制」(中略)対戦は同地区内、もしくは同地区の交流戦に限定。また、開幕までの準備期間が短いことによるけがの防止と選手の出場機会増加を理由にベンチ登録メンバーを現行の26人から30人に拡張するという。
この状況の中で開催に踏み切ろうとするだけあって、様々な変更が盛り込まれています。
完全指名打者制ということはナ・リーグにもDHが採用されることになるのでしょうが、つまりナの球団はこれが採用されれば大急ぎで編成を組み立て直すことになるので大変です。その分も考慮してのベンチ入りメンバー30人という大幅な拡張なのでしょう。
あとは選手会がこれを了承するのか、ということですが・・・私は難しいのではないかと思います。
そのため『開幕へ大きく前進』という見出しにもちょっと違和感。
まず選手自身の感染リスクがあります。
私は詳しいことは分かりませんが、感染して肺炎になると、回復後に再びパフォーマンスを取り戻すのに一体どれほどの期間を要するのか・・・健康リスクは当然ながら、選手たちのキャリアに及ぼす影響もとても大きなものがあると思います。
しかも感染力とチームでの行動を考えると、1チーム丸ごと感染者になりました、あるいは全員2週間隔離が必要です、そのため日程大幅変更です、なんてことは充分に起こり得そうですし。
そして開催が短期間になることやベンチ入りメンバーの拡張などで、今シーズンの選手の評価が公正さを欠いてしまうのではないか?という問題もあります。
あと当然ながら収益の分配案はどう妥結させるのかで紛糾するでしょうから、色々と障壁は多そうですね。
アメリカ全土の1日あたりの感染者数は、4月以降2〜3万人台を上昇と下降を繰り返しながら記録し続けており、この先の状況も不透明です。
12日時点で確認できる統計では累計感染者数138万人、回復者数21.9万人、亡くなった方は81,378人。
この数字を見ると、そしてこれがわずかここ3ヶ月間ほどで起こった出来事だと考えると、ファンとしても野球を楽しむのに躊躇いの気持ちが生まれてきます。
方向性は近日中に判明すると思いますが、この結論はNPBの開催是非にも影響を及ぼすのは間違いないでしょう。
一方、国内はNPBが6月中旬〜下旬で開幕する方向で目処をつけようとしていますが、まだハッキリとは分かりません。まあ当然です。
そしてオールスター中止が決まりました。
開催予定地の福岡と名古屋は大きな痛手でしょうが、現段階でレギュラーシーズン開催の見通しが立たない中ではこの処置もやむを得ません。
やむを得ませんけど、今回のコロナ禍で興行が経済的に果たす役割など、普段あまり意識することのないものに目を向ける機会にもなっている気がします。当たり前ですけど、お金って使わないと、世の中で回していかないと意味ないんですよね。
さて、もしシーズンを開催することになると、試合数が少なくなるので運の要素が関わる部分が大きくなり、ペナントレースや個人成績も面白いものになりそうです。
4割打者誕生の可能性も高くなりますが、そうなったら参考記録になるのかな?
またシーズンが始まってもしばらくは無観客でしょうから、各球団の収益や選手の年俸、モチベーションも気になるところですね。
毎度のことになりますが、1日も早い終息を祈るほか、感染拡大の予防を心がけた行動を引き続き実行していくほかありません。
皆様どうかお大事に。