難しいですねえ。
どうしても試合終盤のインパクトが強いので先に書きますが、スコット投手はパワータイプの投手ではないので村上選手のような打者を抑えるのはとても難しいと思います。
シンカーボーラーが少なくなったのは、フライヒッターに力で簡単に粉砕されてしまうとバレたからです。そもそもメジャーレベルでは、フライを打たれると大半がスタンドインを喰らっていた投手です。クローザーにそのような投手を置いてしまっては、1点もやれない場面で役割を果たすことを求めるのも酷というものでしょう。
また、一時5−4と勝ち越した回ですが、先頭の田中選手が出塁したあとに菊池選手を代打起用し、送りバントを選択しました。これがベンチの指示かどうかは分かりませんが、ブルペンがこれだけ脆弱なことが分かりきっているのに、残り4イニングもありながら『1点を守り切る野球』を選ぶのは、本当に勝利に近いやり方なのでしょうか?
『接戦を制する』『少ない点差を守り切る』というのは聞こえがとても良いので、ついついそんな戦い方を夢見てしまいがちです。
しかし、今のカープは接戦に持ち込めば逆転されるリスクは終盤になればなるほど大きくなり、おまけにビジターではさらに不利になります。
少ない点差を守り切ろうにも、ブルペンどころか野手陣も守りの不安が常につきまとうため、ある程度の失点は当然と考えるのが自然でしょう。
そうすると、ここまでは比較的好調でどこからでも繋がりを見せている打撃陣を頼りに、ひたすら打ち勝つことを目指したほうが勝ちに近いように思えます。
守り重視のメンバーに切り替えても、打てなかったら結局リリーフが失点して負ける可能性が高まりますから、守りには目を瞑って攻撃的オーダーで大量点を目指し、ある程度失点しても逃げ切れるような戦い方のほうが良いのではないかと、完全な素人的目線から思うのでした。
まあ、采配とか以前に、そもそもの話で恐縮なんですが編成のバランスが偏りすぎですよね・・・。
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