チームの勝利を締め括る、クローザー。
カープは過去2年間に渡り、栗林投手という絶対的クローザーを擁して勝利を締め括ってきました。
カープの過去15年ほどを振り返ってみると、クローザーとして確固たる地位を築いた投手といえば、永川さん、ミコライオ投手、中﨑投手らが名を連ねます。
しかし、3年続けてクローザーとして文句のない成績を続けた投手はいません。カープからライオンズを経てホークスに在籍したサファテ投手という例はありますが。
つまり、長い期間クローザーとして継続的に成績を残すことはそれだけ難しいのです。
なので、私はクローザーに就いてから安定した成績を残し始めた投手がいても、3年目には一旦の曲がり角が必ずやってくると思いながら見ています。
そして今、明らかにクローザーとしてのキャリアの壁にぶち当たっている栗林投手。
新井監督はじめ首脳陣は、これからどういう判断を下すのでしょうか?
社会人出身で精神的にも成熟していると思われる栗林投手は、このくらいのことでは折れることはないと信じています。
彼ほどの圧倒的な能力を持った投手を、1ヶ月やそこらで結果が出ないからといってクローザーから降ろしたり、あるいはファームに落として、何かしらの意味はあるのでしょうか?
そして、そもそも彼に代わるほどの、クローザーを務められる投手がカープにいるのでしょうか?
いや、そうは言ってもこれだけ勝ち星を逃している責任は重い。やはりクローザーの座を剥奪するべきなのでしょうか?
これは難しい問題です。
クローザーに据え続けて、何かをきっかけに好転するのか、それともそのまま沈んでしまうのか。
ファームに落として、何かを掴んで戻ってくるのか、あるいは消えてゆくのか。
いずれにせよ本人が乗り越えるべき課題です。
思えばクローザーとは因果な商売です。
確かに勝ちを締め括る重要なポジションですが、今日なんてあれだけのチャンスがありながら得点にあまり結びつかなかった打線の方に責任がないですか?
・・・といっても、そもそも打線にその能力が足りていない現状ですから、出来もしないところに責任だなんだと言っても仕方ないのか。
うーん・・・もしかしたらクローザーがどうこうではなく、もっと根本的なことが大事なような気がする。
まあ、まだまだ発展途上のチームです。
先発陣が充実していながら打線とクローザーがよくないのは勿体ない話ですが、来年、再来年とよくなっていくことを信じて応援を続けましょう。
この1敗が、将来の10勝に繋がればいいんです。
(今シーズンはそういう負け方が出来てないのが実は一番心配)